2021.01.14
海外での活動

リモートワーカーの独り言

ミャンマー

2021年早々、日本では緊急宣言が発令中ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。今日はミャンマー事務所より浅木がブログをお届けします。

ミャンマー事務所からといっても、私は日本から遠隔でミャンマー事務所での事業調整をしています。シャンティ入職以来、担当していたアフガニスタンも含めるとかれこれ約4年のリモートワーカーです。東京事務所には出勤していたので、所謂「サテライトオフィスから勤務」というのに近いのかもしれません。(そう思うと何だか先進的!!)

さて、今回は入職以来リモートを続けて思うことについて私事になりますが、少しご紹介したいと思います。先に、結論から言うと、業務は成り立つけれどやっぱり現場で働けたらなぁと思わざるを得ません!

やっぱり大事、コミュニケーション!!

事業調整、管理といった仕事は、チームメンバーとのコミュニケーションなくては実施できません。日本から遠隔で事業に携わる場合、現地職員との雑談などの非公式なコミュニケーションも少なく、情報収集が難しかったり、チームメンバーの人となりを知るのにも時間がかかったりしました。
特にミャンマー事務所へ異動直後は、顔を合わせないまま一緒に仕事をする難しさを少し思い出した気がします。「相手を知る、その文化を知る」というのは事業を実施していくうえでも、文化圏が違う人と仕事をするうえでも、やっぱり大事だなと実感しています。

そんな私の「ミャンマーの理解を深める」のに一役買っているのが定例会議の少人数セッション。在宅勤務導入後に実施している定例会議では、5分ほど、少人数の雑談タイムを設けています。ミャンマーのコロナの様子はどう?学校再開しそう?・・・とか、100万円あったら何する?・・・とか、使えるビルマ語を教えてもらったりと他愛もない話を楽しんだりもしています。

Screenshot (200)
ミャンマー事務所スタッフとの年次会議。スタッフもオンラインツールに慣れてきました。

そういえばアフガンはどうだったかというと、スカイプ通話の時に必ず「元気?調子はどう?家族は元気?旦那は元気?」と挨拶に時間をたっぷり使う文化でした。急いでいる時には、なかなか本題に入れないことをもどかしく感じることもありましたが、、、今振り返ると重要なコミュニケーションだったなぁと思います。

毎日が想像力を高めるトレーニング

スカイプ、Zoom、チャットなどオンラインツールがコミュニケーションの主流になり、「相手が見えない」「反応がわからない」と言った声が聞こえてきます。そうなんです!ここで必要になってくるのが想像力です。

日本は相手の思っていることを察する「ハイコンテクスト」文化。そして、おそらくミャンマーもそうなんです。普段のコミュニケーションの中で、お互いに意を汲んで対応することがあったり、今のはきっとこういう意図だったかなとか、伝わってるかな、もう少し説明したほうが良さそうだな。と日頃から考えることが多くなりました。

また現場に行けないまま事業調整をしなければならず、相手の気持ち以外にも事業地の様子や、人々が置かれた環境、物事が発生する背景までも、現地スタッフからもらえる情報と想像力で太刀打ちしなければなりません。 オンライン研修の参加者は小さな端末画面(携帯)でスライドの文字は見えるだろうか・・・とか、新しい事業はこれで実施できるだろうか、いや、少し難しいだろうか・・・とか。現場にいると何気なく気付くことができそうなものに思いを巡らせるトレーニングです。

もちろん事が済んで気付くこともあれば、きっと気付けず過ぎ去ったものもあるんじゃないかなと思います。そして、想像を超える物事が起こるということも多々あります。

それでも、事業に関われることは嬉しい

さて、挙げればキリのない困難ですが、遠隔といっても事業に関われるのはNGO職員としては嬉しいことです。色々な難しさもありますが、日本にいたからこそ得られた出会いや機会があったり、それらを事業に活かしたり、色々な挑戦ができたことに感謝しています。

それでも考えれば考えるほど、やっぱり現場で事業や子どもたちの様子、現地職員の頑張りを間近で見たい、そしてわずかでも貢献できれば。と思う気持ちは増していくばかりだなぁ。とブログを書きながら改めて思いました。

一刻も早く、世界の感染状況が落ち着きますように!。