2019.10.10
海外での活動

タイ側、ミャンマー側の国境支援事業に関わるスタッフが集結

ミャンマー

七夕を少し過ぎたころ、ミャンマー・カレン州で難民の定住を支援する事業を担う、ミャンマー国境支援事業事務所(MBP)の設立が発表されました。

https://sva-old.skr.jp/wp/?p=34384

MBP事務所は、2000年からタイ・メーソットを拠点に難民キャンプで図書館事業を行ってきたミャンマー(ビルマ)難民事業事務所(通称 BRC事務所)と連携して、ミャンマー国境支援事業を行っていく予定ですが、七夕を過ぎても両事務所の出会いは、なかなか叶いませんでした。

しかし、ついに願いが叶う時が訪れたのです。

キラキラの天の川とは言えませんが、二つの国を隔てるモエイ川を渡り、七夕で言えば織姫と彦星も通っていたかもしれない川の先にあるイミグレを通って、ミャンマー側のMBP事務所のスタッフ全員が、タイ側のBRC事務所に到着しました。

モエイ川
ミャンマーとタイを隔てているモエイ川

タイへのイミグレ
ミャンマー・タイ国境にあるイミグレーション

織姫と彦星が1年越しに出会って「では、ミーティングを始めましょう」という流れは想像できませんが、両事務所のスタッフはミーティングを通して、事業について情報を共有し、これから密に連絡を取って事業を進めていくために重要な絆を築いていたようでした。

MBPミーティング
2つの事務所のスタッフが集い行われたミーティングの様子

MBP食事
食事は一緒に

そして、難民キャンプの図書館で約20年間事業を行ってきたBRC事務所のスタッフから、カレン州の事業で今後行われるサービスや経理等の運営といった事務的な部分の経験と知識が共有されました。

例えば、難民キャンプの図書館で行われている「人形劇」の手法をいくつか練習しました。MBP事務所でCRC事業を担当するカインさんとエンジニアのナンダさん、KRCEE(カレン難民委員会教育部会)のトゥラさんが人形劇に初めて挑戦しました。BRC事務所の職員が見守る中、熱のこもった演技で、会場を爆笑の渦に巻き込みました。

人形劇の練習
人形劇を実演している様子

図書館活動を担当する両事務所の職員
事務的な知識や経験も共有されました

MBP経理の二人

こうした姿を見てみると、タイとミャンマーの二つの事務所は兄弟のような関係に思えます。

ミャンマー国境支援事業はまだ始動したばかりですが、息の合った関係で様々な困難を乗り越えていけることを確信させる出会いでした。

MBP集合写真

皆様、新しい事務所の応援、よろしくお願いいたします。

ミャンマー国境支援事業事務所(MBP事務所)
インターン 佐藤有生

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