コミュニティリソースセンター(CRC)の今
こんにちは。ミャンマー国境支援事業事務所の山内です。
ミャンマー国内での新型コロナウィルスの感染者は日々増加しており、タイ・ミャンマー国境近くの大きな街からも感染者の報告が上がってきています。私達の事務所があるカレン州は比較的感染者が少ないことが幸いですが、渡航規制があり、コミュニティリソースセンター(以下CRC)の事業を実施している村に職員が渡航することはできていません。そこで、今は電話を通して各CRCと遠隔ながらもコミュニケーションを取っています。
今回は新型コロナウィルスの対策を取りながら、開館を続けているレイケイコー村とゾーズィーミャイン村にあるCRCの様子を、CRCから届いた写真を含めてお伝えします。
CRCサービスの実施
CRCの中には図書室があり、子ども達のための読み聞かせ活動を行っています。読み聞かせを行うCRC職員はマスクやフェイスシールドを着用しています。また、子ども達にもマスク若しくはフェイスシールドの着用を呼び掛けています。読み聞かせ以外にもゲーム、お絵かき、塗り絵、折り紙などの活動を行っています。
読み聞かせの様子
子ども達とのゲームの様子
また、館内にあるパソコンを利用した情報収集、館内の研修室を使った少人数の会議なども引き続き行われています。人数の多い会議などの開催は施設の隣にある多目的ホールを使ってもらうようにしています。本来の予定では、CRC運営委員会とシャンティが協力しCRC独自のイベントや説明会を開催するつもりでしたが、人が集まることを防ぐために今は開催時期を見合わせています。
社会的距離を取りつつ、多目的ホールで行われた村の会議
CRCの環境整備
施設が建設された当初から施設周辺に植物を植えて、人々が集まりやすい環境作りをしようとCRC運営委員会と話しをしてきました。私達職員が村に入れない今も利用者と一緒に施設を掃除する、花壇を作り植物を育てるといった活動を継続しています。
花壇を作っている様子
今後いつになるかは分かりませんが、状況が落ち着き私達が村に渡航できるようになった時、育った緑が周りにあるCRCを見ることができそうです。感染の状況を見ながら、引き続き活動を実施していきます。
子どものマスクの手直しをするCRC職員
ミャンマー国境支援事業事務所 山内
※CRC事業は、日本財団とのパートナーシップ協定に基づき、外務省より資金援助を受け実施しています。