2015.06.05
海外での活動

【ネパール地震】ヌワコット郡の学校のいま

ネパール
活動風景
震災

ナマステ(ネパールの言葉で、こんにちは)、緊急救援室の木村です。

1ヶ月のネパール滞在を終え、先日帰国しました。この間、学校の仮設教室・トイレをつくるための準備(予算書作成、送金手続き、エンジニアの雇用など)を行い、ようやく被災地での活動を開始しました。私とバトンタッチでネパール入りした山本と竹内から、現地の様子が届きましたので、さっそくご報告します。

ヌワコット郡バルチェ区

ネパールに到着して早速、仮設教室の建設予定地に行ってきました。首都カトマンズから車で約6時間30分かけてヌワコット郡バルチェ区にある学校に到着。

ヌワコット郡バルチェ区の学校に行く道中

でこぼこの山道を走ったためか、途中で車がパンクし、30分ほど徒歩で移動することに。ようやくたどり着いた先には、壊れて使えなくなってしまった学校が。現地のパートナー団体と学校の校舎の状況をチェックします。

現地のパートナー団体と学校の校舎の状況をチェック

もうひとつの学校では、たくさんの子どもたちが遊んでいました。崩れてしまった学校のそばで、授業はできないけれども、友達に会いに学校に来ているようです。長時間の移動に疲弊していたスタッフも、子どもたちの笑顔にしばしの休憩です。

学校で遊ぶ子どもたち

ヌワコット郡の中心部から車で4時間ほど離れた標高1,900メートルの村では女性から話を聞きました。旦那さんが国外へ出稼ぎに出ている間、女手一つで家を守ってきたそうです。出稼ぎの仕送りでようやく建てた新居は、この震災で崩れ去ってしまったとのこと。このことは旦那さんにも伝えられましたが、残念ながらネパールへ帰国する費用がなく、これからの生活再建は彼女の手にかかっています。

標高1,900メートルの村での聞き取り

こんな時だからこそ、子どもを安心して預けられる学校の役割は大きいです。村の学校の再開に向けて、引き続き仮設教室の建設に取り組んでいきます。

※尚、仮設教室建設・トイレ建設の事業はジャパン・プラットフォーム(JPF)からの助成金を受けて実施しています。