2015.06.22
海外での活動

【ネパール地震】仮設教室の建設、開始しました!

ネパール
活動風景
震災

ナマステ(ネパールの言葉で、こんにちは)、緊急救援室の木村です。

ヒマラヤ山脈の山道

ネパールといえば、ヒマラヤ。そこまで標高が高くなくても、私たちの事業地、ヌワコット郡やラスワ郡も「360度、山の中」といったおもむきです。仮設教室を建設している学校も山あいの村にあるところも多く、車が入れないところは当然、徒歩。「緊急救援は体力勝負」、を実感します。ようやくたどり着いた仮設教室の建設現場の様子を、ネパールにいる竹内がお届けします。

******************************** ヌワコット郡のラチャン村に向かう途中

この日は、中国と国境を接するラスワ郡との境にある、ヌワコット郡のラチャンという村に向かいます。
連日の大雨により、幹線道路からはずれた奥地ではすでに土砂崩れが発生しているため、徒歩移動も多くなります。学校のある村に到着しても、学校まではそこからさらに山道を1時間30分ほど下ります。カトマンズを昼前に出て、到着したのは21時頃、この日はテント泊となりました。

ダドゥデヴィ小中学校跡地

到着したダドゥデヴィ小中学校はもともとある9教室のうち、地震で倒壊しなかったのはたった2教室だけ。そのため、多くの学校で行われていることですが、ここでも高学年の生徒たちが1つの教室でぎゅうぎゅう詰めになりながら勉強をしています。入りきれない生徒はテントで授業を受けています。

仮設テントで勉強する子どもたち

ヌワコット郡の中心部の学校では5割ほどの子どもたちが登校し、仮設テントで勉強を始めています。そのかたわらで、多くの人たちの手助けで仮設教室の設置が進められています。

仮設教室を建設する村の1つウリエニ村では、すでに校長先生主導により、がれき撤去など学校建設の準備が進んでいる様子。早速、技術指導をするエンジニアを派遣します。トタン板などの建築資材がカトマンズの工場から届くいたらすぐに対応できるよう、準備を進めます。

建設途中の様子

隣のラスワ郡では、道路が決壊しアクセスできない地域も多々あります。山岳地域では、学校まで車で乗り入れられない学校も多く存在します。それでも、人々は資材を運び、何とか学校を再開しようと奮闘しています。

雨季になれば、孤立してしまう地域もたくさんあります。時間とのたたかいです。

現地では、本格的な雨季の到来、建築資材の調達・運搬、そして住民とエンジニアによる建設作業、どれもが同じスピードで進んでいます。これからも、安全に気をつけながら、子どもたちが一日も早く安心して学べるように現地で頑張ります。

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現地の状況に鑑み、中長期的な支援が必要とされることが予想されます。
みなさまからの温かいご支援をよろしくお願い致します。

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※なお、仮設教室建設・トイレ建設の事業の一部はジャパン・プラットフォーム(JPF)からの助成金を受けて実施しています。