2016.03.25
海外での活動

【ネパール】復興に向けて学校建設中!

ネパール
活動風景
震災

緊急救援室の竹内です。
ネパールでは4月25日から大規模な復興事業が開始されます。
それに先駆けて現在学校建設を実施中です!
先日着工したばかりですが、やっと形になってきました。

学校建設の基礎工事

基礎です。
学校建設土台

すごく大きな学校になりそうです!
ドラカ郡

今回はER事業とは別に、復興状態の調査もかねて、ドラカ郡といった普段の事業地とは別の地域にも行ってきました。
実はドラカ郡、政府による震災復興事業が最初に行われる村があったのです。
しかし、話を聞いてみるとまだ始まった様子はなく、延期に延期を繰り返しているようです。

女性を支援している女性団体への聞き取り

女性を支援している女性団体への聞き取り

標高2,500mから東京にメール返信中

標高2,500mから東京にメール返信中

また、地方から被疑を免れて逃げてきた人たちのキャンプがカトマンズ市内にあるので訪問してきました。
カトマンズ市内のキャンプ
この日はテントでなにやら人だかりができていたので聞いてみると、証明書の把握を行っていました。
政府からの助成金受け取りのための証明書
というのも、ネパールの地方に住んでいる人は土地の登記を行っておらず、証明書の発行ができません。
この証明書は震災復興支援金や復興ローンと言った政府からの助成金を受け取るのに必要不可欠です。
このキャンプには証明書を持っていない人が多く、以前は取得状況の把握しようとしたNGOがいたのですが、急遽いなくなってしまい、現在また別の団体が行っているようです。
キャンプにいる人々

復興へのスピードも批判が多く、新聞では連日取り上げられており、インドは4分の1の支援金を停止したようです。
確かに、先日再開された教育分野の調整会議でも、学校再建にかかる教育省との合意形成ができないと、多くのNGOから寄せられていました。
復興庁ができた一方で、行政手続きが複雑になり、例えば学校建設で言えば
NGOと教育省で覚書作成→覚書を教育省内で確認・締結→確認された内容を復興庁に送る→復興庁の教育部門が内容を精査→可否の判定→教育省と復興庁のサイン取得→実施可能
ただその復興庁にはまだ人がそろっていない様子でした。
復興の様子がまだ見えない中で、市民側から復興の形を積極的に提示していくのが大事かと思います。
設置した図書館の利用者

設置した図書館の利用者