2017.01.04
海外での活動

ネパールでの年越し 事業がスタートします!

ネパール
活動風景
震災

常務理事の市川です。今日から、仕事始めの方も多いかと思います。

今年の正月は、12年ぶり海外での年越し。当会の新たな事業地である、ネパールで迎えました。事業開始の前の事務所立上げのために、事業実施の前準備に追われています。

ヒマラヤ山脈

美しいヒマラヤ山脈にいただかれたネパール。首都カトマンズは、中世のマッラ王朝時代にネワール文化が花開き、美しい寺院が多く存在します。しょっちゅう停電が起こったり、空気汚染が深刻だったり、戸惑うこともありますが、比較的、住みやすい国でもあります。

首都カトマンズの寺院

一方、震災からの復興は、道半ばであり、1月3日の朝刊では、地震から1年9か月経過した今も、地域によっては、いまだに被災された方のリスト化すら進んでいないと報道されました。教育面の復興もあまり進んでおらず、JICAをはじめ、多くの団体が学校建設を開始した一方、まだ本格的な復興事業がはじまっていない様子です。

学校の子どもたち

もともと経済的に厳しい国であり、当会の事業実施地域であるヌワコット郡は、一日1.25ドル以下で生活する人(絶対的貧困)の割合が25%と推定され、同郡の識字率は女性の場合は5割を超した程度。そこに、2015年4月の大地震が襲いました。

ネパールのNGOのCARDSNの代表のパダムさん

シャンティの基本姿勢のひとつは「苦難の中にいる人びとと痛み、悲しみ、喜びを分かちあい、共に歩みます」ことです。できることは限られていますが、一緒に悩み、考え、次への一歩を共に考えることができればと思います。最後の写真は、一緒に活動する、ネパールのNGOのCARDSNの代表のパダムさん。偶然、同じ年齢であることがわかり、共に、頑張ろうと誓いの記念撮影です。

そして、皆さま、今年もよろしくお願いします。

公益社団法人シャンティ国際ボランティア会
常務理事 市川 斉