2018.09.13
海外での活動

防災マップを子どもたちが作りました

ネパール
活動風景
震災

ハザードマップをつくる中学生

ナマステ。ネパール事務所ボランティアの大澤由恵です。
8月16日と17日にヌワコット郡の2つの学校で防災トレーニングを行いました。そのうちラムチャンドラ基礎教育学校(小中学校)での様子を紹介します。
この学校での防災トレーニングはこれで3回目を迎えました。第1回目は教職員を対象にした防災計画作りです。避難経路や子どもの安否確認の方法について考えました。第2回目はその計画をもとにした避難訓練です。地震を想定した訓練を全校で行いました。
そして第3回目の今回、中学生を対象にしたハザードマップ作りに取り組みました。
先生たちとのミーティング

まずは先生たちとのミーティングです。何の目的でどのような活動をするのか説明しました。続いて中学生を呼んでトレーニングがスタート。身の回りの災害にはどんなものがあるか、そして備えることの重要性についてブレインストームしていきました。次にグループに分かれて先生と一緒に学校周辺の調査に出かけました。被害が出そうな危険箇所や安全地帯を見つけることはもちろん、住民に前回の地震でどのような被害があったかのインタビューも行いました。みんな炎天下の中、頑張っていました。
そうして地滑りや洪水が発生しそうな場所、火事が起こりそうな場所,避難できそうな場所などを書き込んだハザードマップが完成。最後は下級生や保護者を招いて、作成した防災マップをグループごとに発表しました。この活動は、住民への啓発も目的としているため、発表会には、保護者や住民代表も参加し、子どもたちの発表を聞きました。

先生からは「コミュニティを子どもたちが歩いて、どこが危ないのか自分たちで楽しみながら、発見することができて良かった」との感想が寄せられました。

この活動は外務省NGO連携支援無償による支援により、地震で被災した12の学校で実施しているものです。

学校周辺の調査

教室でのブレインストーム

子どもたちの発表会