2025.01.25
緊急人道支援

最上川と共に生きてきた|令和6年7月豪雨

事業終了
国内災害
水害

令和6年7月豪雨により、秋田県、山形県を中心に甚大な被害がもたらされました。
被災された方々に心からお見舞い申し上げます。

2024年8月に初動調査(報告はこちら)を行った後、災害ボランティアセンターを通じて10月末まで支援活動を実施してきました。

戸沢村社会福祉協議会や現地関係者と協議の上、浸水被害を受けた家屋の乾燥に必要なサーキュレーター58台と冷凍・冷蔵ストッカー1台、冬対策として暖房器具(石油FH)を50台支援しました。

災害ボランティアセンターに届いた支援物資

その後、10月にはモニタリングにて戸沢村災害ボランティアセンターにご挨拶へ伺いました。担当者からは、「早期にまとまった数の支援があり、被災された方へ届ける目途が立った。冬対策が間に合った。」という言葉を聞くことができ、確かに支援が届いていることを目で確認しました。また、現在新しくできた仮設住宅で新たな生活を始めた方や地域の中心となっている寺院に話を聞く機会をいただきました。

仮説住宅には集会所が建設中でした

過去6年間で3回目の浸水被害にあった戸沢村では、今後、防災集団移転促進事業を進める案が挙げられています。緊急対応としての災害ボランティアセンターは収束し、地域助け合いセンターが動き出しています。家屋の泥出しが落ち着いてきた今、安心して暮らすことのできる環境づくりが今後の課題として残っていくように感じます。

最上川の恵みによって発展してきた河川沿いの地域である戸沢村。近年は自然の恵みであると同時に大きな被害の要因ともなっています。自然の中で生きている我々がどう付き合っていくのか、どこに住んでいても考えていかなければならない課題だと感じます。

令和6年能登半島地震への対応が続く中、他の地域でも同じように豪雨による被害があり、移転を考えている村があるという状況を目の当たりにしました。

今回の活動では、緊急期の支援として関わりましたが、今後の良い復興を祈念いたします。また、支援活動を現地にて調整していただいたNPO・NGOの方や支援を受け入れてくれた戸沢村社会福祉協議会をはじめとする地域の方々にこの場を借りて感謝を伝えたいと思います。

 

当事業は、主に、「日本テーラワーダ仏教協会」皆様のご支援を受けて実施しました。