【ラオス ダム決壊被害者支援】避難生活で必要な物資支援を行いました
2018年7月23日、ラオス人民共和国南東部アタプー県で発生した水力発電所のダム決壊により、13村13,000人以上が被害を受けました。行方不明者は未だ100人に上ります。被災者は避難センターでの生活を余儀なくされています。
避難生活に必要な物資を支援
8月3日、アタプー県サナムサイ郡で、被災者が生活を再建するまでに必要な物資の支援を行いました。支援物資購入費用の一部は、シャンティのパートナー団体であるタイのシーカー・アジア財団と、マーシーリリーフ基金からの義援金を充てています。
【物資支援の内容】
支援世帯数 :150世帯
支援した物資 :調理器具、毛布、バケツ、歯ブラシ、歯磨き粉、蚊よけネット、せっけん、枕、飲み水用のボウル、タオル、雨靴、ライター
過酷な避難生活
現在、被災者は中学校の教室などで生活しています。10家族が1教室で身を寄せながら過ごしている場所もあり、トイレと水へのアクセスが限られている状況です。仮設住宅の建設計画が策定されているものの、実施されるまでにはまだ時間がかかる見通しです。被災者は将来的な計画を立てられる状況ではなく、不安を抱えながらの日々です。
被災者の声
私の名前はソムシーです。ヒナラスという村の出身です。私の村は、ダム決壊により深刻な被害を受けました。私と子ども2人は幸いにもレスキュー隊に救出され、24日朝にこの避難所に来ました。着の身着のまま救出されましたので、私たちは何も持っておらず、ここに来てからは支援物資で生活をしている毎日です。この避難所にたどり着いた時は安心したのですが、時間がたつにつれ、今後どのように生きていけばいいのか不安が膨らんできています。これまで大切に育てた田畑、自分で作った家、家財道具などをすべて失ってしまいました。将来村に戻っても、またダムが決壊するかもしれないという不安を抱えたまま、生きていくことになります。
写真:シャンティ ラオス人職員らによる物資配布の様子