日本を代表するアワード3本受賞しました
アジアで教育・文化支援の活動を行っているシャンティ国際ボランティア会(会長 若林恭英/所在地 東京都新宿区)は、1981年に設立。現在では、カンボジア、ラオス、タイ国内にあるミャンマー(ビルマ)難民キャンプ、ミャンマー、アフタニスタンで活動を行っています。
東日本大震災以降、宮城県気仙沼市と亘理郡山元町、岩手県釜石市の計3箇所に現地事務所を開設し、現在も長期的な支援活動を行っています。
当団体は下記3つの賞を受賞しました。ぜひ、取材や記事掲載のご検討をいただければ幸いです。
■「生物多様性アクション大賞2015」に
宮城県気仙沼事務所「あつまれ、浜わらす!」入賞
(主催:国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J))
津波発生以来、疎遠になっている海と子ども達の関係を
取り戻すための自然体験活動です。自然の素晴らしさや楽しさ、畏敬の気持ちを持てるようになるための機会を提供している点が評価されました。
http://5actions.jp/award/index.html
■READYFOR of THE YEAR 2015
岩手県「陸前高田市の空っぽの図書室を本でいっぱいにしようプロジェクト」がサスティナブル賞 受賞(主催: READYFOR株式会社)
READYFORは日本初で最大のクラウドファンディングサービスで、本プロジェクトはREADYFOR開始以来、最も高い支援者人数と支援金額を達成したプロジェクトで、多くのメディアに報道され話題になりました。
https://readyfor.jp/readyforoftheyear2015
■「ESD(持続可能な開発のための教育)岡山アワードにおいて
カンボジア事務所コミュニティ・ラーニングセンター事業がグローバル賞を受賞(創設:岡山市)
カンボジア農村部に子どもから大人までが集い、学べる生涯学習の拠点としてコミュニティ図書館を設立。図書館の運営に加え、識字教室や農業・保健衛生の体験学習、スポーツ文化活動に力を入れている点が評価されました。
http://www.city.okayama.jp/esd/esd_00189.html
【事業の詳細】
■シャンティの東日本大震災 被災者支援活動への取り組みについて
シャンティは、阪神・淡路大震災以降、国内外20を超える災害救援を行い、東日本大震災では、
宮城県気仙沼市と亘理郡山元町、岩手県釜石市の計3箇所に現地事務所を開設して、発災から4年8ヶ月が経過した現在も、長期的な支援活動を行っています。
そのなかで、「あつまれ、浜わらす!」は、津波発生以来、疎遠になっている海と子ども達の関係を取り戻すための自然体験活動で、子ども達が地域の様々な人たちと交流しながら、再び海と向き合う居場所と時間を作るきっかけになっている点。海や自然での体験を通じて自然の素晴らしさや楽しさ、恐ろしさや畏敬の気持ちを持てるようになるための機会を提供している点が評価されたものと考えています。
また、「陸前高田市の空っぽの図書室を本でいっぱいにしようプロジェクト」は、津波で被害を受けた陸前高田市の図書館の本棚や図書購入のためクラウドファンディングを利用したプロジェクトです。本プロジェクトは多くの支援者から共感を得られ、空っぽだった図書館に9,500冊の本が並びました。共感を得られた背景には支援者を巻き込む工夫が凝らされており、例えばリターンには、支援者が好きな本を選択してもらい、その方の名前をのせて献本するという支援者参加型の仕組みや、支援期間中は毎日欠かさず新着情報を上げる等の支援者とのコミュニケーションを大事にする姿勢があった。その後の多くの図書館支援や被災地支援のプロジェクトにもよい影響を与えました。
「あつまれ、浜わらす!」の取り組み
http://sva.or.jp/kesennuma/child_sva.html
「走れ東北!移動図書館プロジェクト」の取り組み
http://sva.or.jp/tohoku/
■カンボジアでのコミュニティラーニングセンター事業
「コミュニティラーニングセンター(CLC)」とは、公民館や寺子屋にあたる、子どもから大人まで楽しめる「みんなの学び場」です。この事業では、貧困農村部にコミュニティ図書館を建設し、図書館の運営に加え、識字教室や農業・保健について学ぶ研修会を開催し、住民の生活向上、ひいては地域の発展を目指しています。
過去の戦乱の影響から教育を十分に受けられなかったことで、カンボジアの農村地域の多くの住民が読み書き計算が満足にできず、日常生活に様々な困難を抱え、このことが貧困からの脱却を難しくする大きな一因となっています。
同事業では、シャンティの35年に渡るアジアでの教育・文化支援活動の経験を生かし、カンボジアの貧困農村部に子どもから大人までが集い、学べる生涯学習の拠点としてコミュニティ図書館を設立し、地域住民による運営の自立化に向けて活動しています。
図書館の運営に加え、識字教室や農業・保健衛生の体験学習、
さらにはスポーツ・文化活動にも力を入れ、
住民の生活向上、ひいては地域の発展を目指しています。
この事業はカンボジアにおけるCLCのモデル事業として認知され、
今年7月に教育省により当国のCLC標準化を目的として発表された「CLCガイドライン」に、
本事業のアプローチが色濃く反映され、政策化されるにいたりました。
「コミュニティラーニングセンター事業」の取り組み