2015.11.05
メディア掲載

現地の顔に

テレビ
メディア掲載

最近、お知らせが続いているカンボジアのコミュニティ図書館(CLC)事業より、
新たなお知らせです。

先月9日、カンボジアでCLCについての討論が行われ、この様子が同国で全国放送されました。

この討論は、教育省ノンフォーマル教育局長、NEP(NGO Education Partnership)代表、
ACTED(NEPのドナー団体)、シャンティの4者間で行われ、
シャンティからは現地職員のVicheth(画面左から2番目)が出ています。

カンボジア全国放送CTN (Cambodian Television Network) 10月12、13日放送
“Round Table Discussion on CLC to promote Lifelong Learning
and Sustainable Development in Cambodia”

この1時間の討論番組では、
「いかにCLCは生涯教育の提供に貢献することができるか」
などの議題について討論していますが、
討論に入る前に、前提となるNEP制作のCLC推進ビデオが放送されました。

このビデオが、シャンティCLCのプロモーションビデオと思えるような内容になっています。

シャンティのニーペックCLCがカンボジア国のモデルとして最初から最後まで登場し、
教育大臣のインタビューまで登場しますが、
このインタビュー含めビデオの内容自体が、シャンティの政策提言の影響を大きく受けています。

理由は、以前この記事でご紹介したとおり、
このビデオは教育省が「CLCミニマムスタンダード」を制定する最終段階で制作されたためです。

こちらのビデオにも英訳がついており、次にこちらを詳しくご紹介します。

こちらのビデオは上の1時間番組で流されたCLC推進ビデオのみを抜粋したものです。

NEP制作CLC推進ビデオ
“Work Together to Promote Our Community Learning Center (CLC)”
<以下、簡単な説明>

0:48-1:31
ニーペックCLCの識字教室の様子が流されています。

1:32-6:58
教育大臣やNEP代表などによるCLCの背景や現状の説明

ちなみに、大臣などが、「これまで教育省によって324のCLCがつくられ、
そのうちの312が機能している」と言っていますが、
これはカンボジアのCLC関係者の認識とは大きくかけ離れています。

実際、教育省が昨年発表した教育5ヵ年戦略(2014-2018 Education Strategic Plan)では、
同国のCLCのほとんどが機能していないことを認めています。

6:59-8:38
ニーペックCLCを背後にシャンティ職員のVichethのインタビューと、
ニーペック図書館や農業研修、バレーボール大会の様子が流されています。

9:55-10:14
ニーペックCLCの様子です。
ナレーションがこのように言っています。

“Experience of good operation of Nipich CLC and some recommendations from NEP on budget disbursement for CLCs are something good which other CLCs can implement to answer their needs.”

意訳:
「(シャンティの)ニーペックCLCの素晴らしい運営と、CLCへの予算支払いに関するNEPからの助言は、(カンボジアの)他のCLCの運営向上に生かせるものです。」

11:14-11:56
Vichethインタビューとニーペックの農業研修の様子です。

12:49-
ニーペックCLCを背景に、まとめの言葉で終わります。

“Good CLCs must have good programs responding to real needs of people in communities!”

意訳:
「CLCはコミュニティの本当のニーズを反映した活動を実施する必要がある!」

これこそシャンティが力を入れて政策提言してきたことなので、しっかり反映されてよかったです。

引き続き、応援よろしくお願いします!

カンボジア事務所
ノンフォーマル教育事業調整員
江口秀樹
コミュニティ図書館(CLC)事業の過去記事はこちら:

2015.12 岡山で受賞してきました!
2015.11 カンボジアから世界へ、「ESDグローバルアワード」受賞!

この記事以降↑、以前↓

2015.10 ×「林解説」
2015.10 「シャンティ」モデル政策化、カンボジア全土普及へ
2015.09 #121「2本のばら」