2024.01.02
メッセージ

新年のご挨拶

メッセージ

新年早々、令和6年能登半島地震が発生しました。今も余震が続いており、大きな被害が確認され始めています。被災された方々に心からお見舞い申し上げると共に、皆さまの安全と無事を心よりお祈り申し上げます。また、羽田空港でも大きな事故が発生しました。震災の対応にあたる中での事故とのこと、大変心を痛めております。関係者の皆さまに謹んでお悔やみ申し上げます。

2024年の開始にあたり、日ごろから、シャンティの活動に皆さまからの温かいご支援、ご協力を賜りまして御礼申し上げます。

昨年のシャンティの活動地を取り巻く環境は、紛争、災害、人権侵害など、困難な状況が続いた1年となりました。緊急人道支援も、活動地であるアフガニスタン、ミャンマーに加え、パキスタン、トルコ、ウクライナと拡大して実施をしました。国内災害については、秋田市など洪水被害に見舞われた地域への支援活動を行いました。

明るいニュースが届けられないもどかしさを感じながらの支援活動となりましたが、そんな中でも未来に希望を持てるような活動を届けることに尽力した年でもありました。

教育の機会の存続のために

国内の政情不安が続くミャンマーでは、依然としてタイ側にも多くの人々が安全な生活を求めて避難してきています。公式に避難民の受け入れを認めていないタイですが、子どもたちの教育の継続は認めています。子どもたちの教育を継続させたいと、多くの保護者が、子どもたちを地域の学校や、ミャンマー人向けの移民学校へと送り、特に支援のない移民学校と付属する寄宿舎は子どもたちで飽和状態になっています。
シャンティは、そのような状況にある移民学校への支援を実施することを決定しました。

子ども図書館を通して

アフガニスタンでは、政変以降から学校教育も不安定な状態が続いています。13歳以上の就学を禁止してから2年以上が経過しようとしていますが、13歳未満が通う小学校でも教員不足などにより、不就学の子どもが増加しています。
シャンティの図書館を利用する子どもたちの数も倍以上になり、その多くが通学困難となった女児たちです。子ども図書館が唯一の憩いの場になっています。昨年は、アフガニスタン事務所を開設して20年が経過し、ご支援者、地域住民など多くの方々から応援メッセージをいただきました。シャンティの支援を受けた子どもたちが、夢であった教員となり、子どもたちを励まし続けている報告も受け、種をまき続けることの大切さを学びました。

国内の外国人支援

2023年に開催された、第2回グローバル難民フォーラムでは、日本が議長国ということもあり、日本国内でも国内外の難民支援についてさまざまな協議が行われました。シャンティは、長年海外において難民支援活動に携わってきましたが、日本国内でも難民ないし紛争などで国に帰ることができない補完的保護を必要とする人々の増加を受け、関係者の方々と協力して「宣言」(リンク)を行いました。
宣言には、支援するのだけではなく、共に対等な立場で共生する社会をつくっていくために一緒に活動していくことが盛り込まれています。社会や経済、さまざまな場面で今後外国人労働者の数も増えることが期待される日本国内においても、誰もが取り残されず、基本的人権が守られる社会、そして共に生きる社会を目指して国内事業を展開していく必要性を再認識しました。

ラオス、カンボジア、ネパールでは、各国の教育政策の基盤に寄与するような活動を地道に展開しています。これらの国の活動を軸にしながら、新たに直面する課題に取り組んでまいります。
また、国内外における災害や政変における緊急人道支援も、これまでの経験と関係各所とのつながりをいかしながら引き続き取り組んでいきます。

平和が脅かされている世界の中で、平和を望む者同士が国境、民族、政治、宗教を超えて地球市民としてつながり、共に解決策を見出していくことが必要だと思います。支援を届けると同時に、積極的に平和を願う姿勢を示していくことが求められています。
皆さんと共に、平和を願い続けること、体現して示していくことを積極的に行っていく1年としたいと思います。

今年もシャンティをどうぞよろしくお願い申し上げます。

2024年1月2日
事務局長 山本英里