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2025.07.25
メッセージ

タイ・カンボジア国境での武力行使の即時停止と、対話を通じた平和的手段による和解を強く要請します

メッセージ

シャンティ国際ボランティア会は、1970年代後期にタイへ逃れたカンボジア難民への支援をきっかけに40年以上にわたりタイ、カンボジアで子どもたちへの教育文化支援を行ってきました。

私たちはタイとカンボジアにおける武力行為を強く非難し、双方のみならず国際社会が、今すぐ武力行使の即時停止と、対話を通じた平和的手段による和解を促すよう強く要請します。

武力による解決は、一瞬にして日常のすべてを破壊します。砲弾や銃撃、暴力の犠牲になるのは一般市民であり、子どもたちです。私たちはこれまでに人びとがすべてを失い、癒えることのない深い悲しみに傷つき、何年も苦しむ姿を数多く目の当たりにしてきました。武力行使は、水や衛生設備、保健施設、学校など、子どもたちにとって必要不可欠かつ重要なインフラを破壊し、人々の基本的人権である生存権すら蔑ろにしてしまいます。

私たちは、タイとカンボジアにおける双方の武力行使の激化により、子どもたちを含む多くの人びとが恐怖に晒され、命を奪われる状況を見過ごすわけにはいきません。

また、タイで生活する何万人ものカンボジア人、カンボジアで生活するタイ人に危害が及ぶことを憂慮します。

私たちは、武力行使に関わる双方のすべての当事者に、即時の停止を強く求めます。

国際社会には、基本的人権である生存権を保護するため連帯し、あらゆる枠組みを通じた対話による平和的手段による和解を促すことを求めます。

日本政府には、さらなる人的被害をもたらさないための外交努力に加え、国際人道法の下での義務を尊重し、特に女性や子どもたち、高齢者を含む弱い立場にある人々への人道的支援を求めます。

公益社団法人 シャンティ国際ボランティア会
事務局長 
山本 英里