シャンティ関連図書

高齢化、過疎化、核家族化、都市への人口流出、そして後継者の不在などにより、2040年までに仏教寺院を含め35%の宗教法人が消えてなくなるといわれている。岐路に立たされている日本仏教だが、決して人心が仏教自体から離れているわけではない。今の時代に要請されている仏教者像とは、そして仏教の社会的役割はどのようなものなのかを3名の専門家へのインタビューを通して捉え直し、今後の日本仏教の活性化への道を探る。

発行:明石書店(2020年6月)
編集:大菅 俊幸
著者:大菅 俊幸、島薗 進、川又 俊則、前田 伸子

アジアには「本を知らない」子どもたちがたくさんいます。小学校に通えない、図書館がない、内戦や貧困のために読み書きができない人びとがいます。しかし、1冊の本から生きる希望を見つけ出す子どもたちがいます。36年に渡る図書館づくりや翻訳絵本を届ける活動を紹介。いま、あなたにできることがきっとあります。

発行:合同出版(2017年12月)
編集:シャンティ国際ボランティア会
著者:鈴木 晶子、山本 英里、三宅 隆史

まちづくり支援に居場所づくり・学習支援、そして移動図書館と、さまざまな支援活動に携わったスタッフ・協力者は支援を通じて何を感じたのか。支援者一人ひとりの息遣いから人生観の変遷までを綴った、東北に寄り添い続けたシャンティ6年間の軌跡。

発行:明石書店(2017年11月)
編集:シャンティ国際ボランティア会

内なる自己を見つめつつ、外なる社会に働きかける。その一見矛盾した方向にある両者を統合するものは“慈悲心”である―。流動の時代に生きる現代人への激励を読み取るための現代仏教ノンフィクション。

発行:佼成出版社(2017年9月)
著者:大菅 俊幸

少数民族モン族の住むラオスの山間の村に、子どものための図書館をつくった著者。村に暮らしながらの建設の日々、完成した図書館での活動の様子、そして未来を語る。

発行:福音館書店(2015年1月)
著者:安井 清子

広報課課長兼東日本大震災図書館事業アドバイザー(当時)鎌倉幸子の著書。
2011年7月より岩手県で移動図書館をスタートさせた当時の様子からの記録です。

発行:筑摩書房(2014年1月)
著者:鎌倉 幸子

序章 東日本大震災のこと、自分にとっての本の存在
1章 なぜ移動図書館なのか
2章 読みたい本を読みたい人へ届けるために
3章 本を読こと
4章 本のチカラを信じて
おわりに 衣食住と本と

ミレニアム開発目標(MDGs)に関する本です。 シャンティ国際ボランティア会 三宅隆史が第2章を執筆しています。

発行:合同出版(2012年10月)
編集:「動く→動かす」

序章 どうしてできたの?ミレニアム開発目標(MDGs)
第1章 とてつもない貧困と飢えをなくそう
第2章 みんなが小学校に通えるようにしよう
第3章 ジェンダー平等と女性のエンパワーメントを進めよう
第4章 子どもの死亡率を下げよう
第5章 妊娠・出産に関する健康を改善しよう
第6章 エイズ、結核、マラリアなどの感染症が広まるのを防ごう
第7章 未来の世代に受け渡せる環境を守っていこう
第8章 世界の一員として、貧困削減のためにみんなで責任を果たそう
あとがきにかえて ー人類の「見果てぬ夢」の実現に向けてー

ラオスの山からやってきた モンの民話

ラオスの山に住むモン族は、元々文字を持っていませんが、遠い昔から伝わる民話を世代から世代へと口承で語り継いできました。1997年から数年間、ラオス文化研究所の協力を得て、山の村々を回り、モンのお年寄りたちが語る民話を数百話録音し、日本語に訳した11話を解説とともに紹介しています。山の自然に支えられた自給自足の質素な暮らしが、実に豊かな言葉によって彩られています。山道を歩きながら人々が歌い奏でる言葉、生命の誕生、そして、死に際して語られる言葉、病気の祈祷、目の見えない精霊たちに向かって語られる言葉。民話の語りを通じて、目に見えない豊かな世界が広がります。

発行:ディンディガル・ベル(2012年8月)
日本語訳、解説:安井 清子
監修:ソムトン・ローブリアヤオ

設立30周年を記念して、これまでの活動実績をまとめた本を発行しました。カンボジア難民キャンプ、タイ、ラオス難民キャンプ、カンボジア、ラオス、ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ、アフガニスタンでの図書館活動に参加したスタッフが自らの体験を基に記したものです。

発行:教育史料出版会(2011年4月)
編集:シャンティ国際ボランティア会

僧侶・有馬実成(1936-2000)は、若き頃から仏教者としての役目を問い、地域に密着した寺院の復興や文化活動、在日朝鮮人・韓国人遺骨返還運動などに取り組んだ。そして1979年、インドシナ難民支援の道に進む。日本のNGOの先駆者として道なき道を歩み、死の間際まで命を燃やし続けた僧侶が見つめていた世界とは?

発行:大法輪閣刊(2006年3月)
著者:大菅 俊幸

タイとビルマの国境には、ビルマの軍事政権による人権弾圧からタイに逃れ、難民となった少数民族・カレンの人々が暮らしている。著者は難民キャンプに渡り、18館の図書館建設と人材育成に携わる。食料でも医療の援助でもなく、図書館がなぜ難民キャンプに必要なのか。リアルな体験とともに、本当に必要な『支援』について語る!

発行:すずき出版(2006年2月)
著者:渡辺 有理子

タイの都市スラムの居住環境改善のために、こどもと大人が協働して諸活動を行い、一歩ずつ確かな住まいと暮らしを得、健全で豊かなコミュニティの構築はできないのか、その可能性を理論的かつ実践的に探る。

発行:明石書店(2005年9月)
著者:秦 辰也

地球寂静-ボランティアが未来を変える NGOは世界を変える

山口の一僧侶でありながら、ボランティアの先達として、NGOの先駆者として、「未知への道」を歩き抜いた、シャンティ創設者 故・有馬実成の行動と慈悲の精神の軌跡。

発行:アカデミア出版会(2003年12月)
著者:有馬 実成

 

アフガニスタン・ジャララバード事務所長(当時)を務める市川斉のアフガニスタン復興支援ドキュメント!。「常に笑顔を絶やさず、人々に勇気と希望を与え続ける市川斉さん・・・・人間として生きる喜びを彼は今日も又、アフガニスタンの地で自分の財産としているのでしょう。日本という閉塞感漂う分業化社会の中で自分の居場所を見失いつつある私たちにとって、それは眩いばかりに羨ましき確かな人生ではないでしょうか。」※長野県知事(当時) 田中 康夫 まえがきより

発行:筒井書房(2003年4月)
著者:市川 斉

ボランティアとは何なのか、元事務局長 秦辰也の15年余りにわたるボランティア活動のなかでの経験と、さまざまな人々との出会いから、ボランティアの歴史と思想、方法論を探り、21世紀の市民参加はどうあるべきかを述べています。

発行:岩波書店(1999年6月)
著者:秦 辰也

元事務局長の秦辰也とプラティープ・ウンソンタム・秦夫人がこれまでのお互いの活動を振り返りながら、日・タイ関係の現実と未来について記しています。

発行:明石書店(1997年11月)
著者:秦 辰也/プラティープ・ウンソンタム・秦

バンコク事務所所長(当時)の八木沢克昌が、難民キャンプでの図書館活動、タイの農村、スラム、阪神大震災などでの活動を通して、アジア人として思うことなどを綴っています。

発行:悠々社(1996年5月)
著者:八木沢 克昌