2020.02.11
読み物

「かぼちゃ」の語源

チョムリアップ・スオ(こんにちは/こんばんは)。
カンボジア事務所の川村です。

休日に動画で漫才を見ていたら、ツッコミ担当の方が「おまえは『かぼちゃ』の語源って知っとるか?」と話を切り出しました。その方が続けて曰く、「かぼちゃってもともと日本の野菜ではないんです。カンボジアから来た野菜でね、カンボジア→カンボジャ→カボチャと徐々に訛って広まっていった歴史があるから、かぼちゃの語源はカンボジアなのです」。

漫才中に思わず「なるほど!」と唸ってしまいましたが、念のため、その真偽を確認してみました。
いま手元にある大修館書店『明鏡国語辞典(第二版)』で「かぼちゃ」を引いてみると、
<語源:一六世紀にポルトガル船によってカンボジア(Cambodia)から渡来したことからという>との説明が載っていました。やはり「かぼちゃ」の語源はカンボジアで間違いないようです。

カンボジア・バッタンバン州の市場で売っている「かぼちゃ」、一個3000リエル(0.75ドル)

カンボジア・バッタンバン州の市場で売っている「かぼちゃ」、一個3000リエル(0.75ドル)

せっかくですので、本場カンボジアでかぼちゃがどのように食されているのか、ご紹介したいと思います。
本日ご紹介したい一品は、「ソンクチャー・ラパウ(かぼちゃプリン)」です。

カンボジアのかぼちゃプリン「ソンクチャー・ラパウ」に凍らせたココナッツミルクを加えた一品。厳しい暑さを忘れさせてくれます。

カンボジアのかぼちゃプリン「ソンクチャー・ラパウ」に凍らせたココナッツミルクを加えた一品。厳しい暑さを忘れさせてくれます。

「ソンクチャー」はプリン、「ラパウ」はかぼちゃをそれぞれ意味します。
日本では、かぼちゃは旬の食材というイメージが強いかもしれませんが、カンボジアでは年間を通して楽しむことができます。

町の甘味処で売っている「ソンクチャー・ラパウ」

町の甘味処で売っている「ソンクチャー・ラパウ」

皆様も、ぜひカンボジアでかぼちゃを味わってみませんか?

カンボジア事務所
川村 圭