2021.06.23
読み物

ネパールでの経験と国際協力との出会いー入職のご挨拶

キャリア
スタッフの声
ネパール

皆さまこんにちは。今年2月に入職しました、長内淑江と申します。2月から広報リレーションズ課でアシスタントをさせていただき、4月からは海外事業サポート課でカンボジアとミャンマー(ビルマ)難民キャンプ事業を担当しております。
今回は国際協力やシャンティとの出会いを含め、自己紹介をさせていただきたいと思います。

国際協力との出会い
国際協力に興味を持ったのは高校生のときです。たまたま見たテレビで、途上国の子どもたちが学校に通えていない状況を知り、私たちのように学校に通えることは世界的に見れば決して当たり前ではないのだということに愕然としました。そこから国際協力について学べる大学を調べ始めました。

ネパールでの経験
大学ではゼミの研修でネパールに行くことができました。ネパールでの経験は私にとって衝撃的なものでした。特に印象に残っているのは、村で暮らす人々です。
村では学校に行くだけでも一苦労な環境で、学習環境も満足なものとは言えません。そんな中でも子どもたちはたくましく生活していて、きらきらとした笑顔で遊んでいたのがとても印象に残っています。

写真①

そのような子どもたちを見て「大変そうとかたくましいと感じるのは日本のような国に暮らす私たちだけで、この子たちにとっては当たり前のことなのかも」とも思い、様々なことに気づかされました。

写真➁

また、村で暮らす家族は十分な収入が得られず、生活が厳しいために学校を中退せざるを得なかった青年に出会いましたが、そんな彼と少しだけ英語で意思疎通をすることができたのです。彼は、「英語は学校で習ったから少しわかる」と言っていました。教育の力を感じた瞬間でした。同時に、「彼が学校を中退せず、進学できていたら…」と悔しい気持ちにもなりました。

もう一つ私が忘れられない光景が、村で見た星空です。田舎で育った私でも見たことがないような美しい星空でした。村には電気が通っておらず、夜になるとあたりは真っ暗になります。山の奥だったこともあり、空気が澄んでいたこともあるのだと思います。私たちが失ったものがあることに気づき、「国際協力は私たちが一方的に支援するだけでは決してなく、私たちが学ぶべきこともたくさんあるのではないか」と気づかされました。

教員として得た多くの学び
そんな経験をした私ですが、専門性が何もない自分は、大学卒業後すぐに国際協力のキャリアに進むことは難しいと考え、卒業後は地元青森と仙台で中学校の英語の教員をしておりました。
子どもたちと直接関わる中で、子どもたちからたくさんのことを教えてもらい、毎日がとても充実していました。教師は決して何かを教えるのではなく、子どもたちと一緒に学んでいくのだと気づかされました。子どもたちの成長を身近なところで見ることができたことは、とても幸せでした。また、一緒に子どもたちの成長を見守る先生方や保護者の皆さんからも、たくさんのことを教えていただきました。

ふと思い出すネパールの子どもたち
教員を続ける中で、ふとネパールの子どもたちを思い出す瞬間がありました。目の前の子どもたちのように学校に通い、友だちと勉強したり遊んだりすることが難しい子どもたちが世界にはたくさんいることが、自分の中で引っかかっていました。

写真③

「ネパールで出会った子どもたちのような子どもたちのために私にできることは何かあるのか」と考え始め、大学院に進学することを決めました。

大学院在学中に、指導教員から紹介していただき出会ったのがシャンティです。より現場に近いNGOで教育支援を行っているシャンティは、私の目標になりました。大学院在学中にシャンティの事業サポート課でインターンをさせていただいたことで、よりシャンティで働きたいという思いが強くなり、求人募集が出たタイミングで応募し、幸いにも入職させていただけることになりました。

今はまだ、毎日が勉強の日々で、あっという間に時間が過ぎてしまっていますが、微力ながらアジアの子どもたちの教育支援に関わることができていることを嬉しく思います。子どもたちへの思いを大切に、これから尽力していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

事業サポート課 長内淑江