2017.10.31
読み物

ネパールの光の祭り「ティハール」

ナマステ。ネパール事業調整員の西田です。
今回はネパールの文化・お祭りについて紹介しようと思います。

ネパールでは秋になるとお祭りシーズンとなり、子どもも大人もみんなウキウキ気分です。
9月の「インドラジャトラ」から、「ダサイン(ネパールで一番大きなお祭り:今年は少し早めの9月末)」、が終わると「ティハール」がやってきます。(2017年のティハールは10月17日~21日)

ティハールは、富や繁栄、収穫などを祝うお祭りです。夕方になると火を灯すことから、別名光の祭りとも呼ばれています。祭りは5日間に渡り行われ、祝う内容はこのようになっています。

1日目:カーグ・ティハール(カラスの日)
2日目:ククル・ティハール(犬の日)
3日目:ラクシュミ・プジャ(富の女神:ラクシュミーの日)
4日目:ガイ・プジャ(牛の日)
5日目:バイ・ティカ(兄弟・姉妹の日)

1日目・2日目:カーグティハール・ククルティハール

1日目はカラス(カーグ)を、2日目は犬(ククル)をお祭りします。ネパールではカラスと犬は閻魔大王の使者とみなされているため、この日はカラスや犬にご馳走をあげたり、犬の額にティカと呼ばれる印をつけてお祭りします。
ネパールのお祭り「ティハール」では犬にティカと呼ばれる印をつけてあげます
額にティカがついている犬

3日目:ラクシュミ・プジャ

ラクシュミは吉祥天の名前で富や財物をつかさどる神として崇められています。
日が落ちて辺りが暗くなってくると家の電気を消してろうそくを灯します。
これは富の神様であるラクシュミを家に招き入れるためだそうです。
またこの日は女の子たちがバイリという歌を歌いながらお菓子やお金などをもらったりします。

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ランゴリと呼ばれる模様を書きます。

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夜には光を灯して神様を家に招き入れます

4日目:ガイ・プジャ

ヒンドゥー教では牛は神様です。いつも畑仕事等で大活躍の牛さんですが、この日は牛を休ませて、美味しい物を食べさせます。またこの日はネワール族の正月でもあります。さらにこの日は男の子がデウシを行い、家々を巡りって歌を披露し食べ物やお金などをもらいます。

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ティカを着けた牛

5日目:バイ・ティカ

この日は兄弟や姉妹達にとって大事な日です。姉妹は自分の兄弟の長生きや健康のため、兄弟に千日草の花をかけ、お祈りの儀式(プジャ)をします。

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バイティカのプジャを行う様子

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バイティカを終えた皆さん

いかがでしたでしょうか。

ネパールはお祭りがたくさん!民族や宗教によってもお祭りが異なります。
もしネパールに行くことがありましたら、お祭りもぜひのぞいてみてくださいね。

他にもたくさんあるネパールのお祭り

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