ラオスの仏教行事 カオパンサー
サバイディ(こんにちは)!
ラオス ルアンパバーン事務所の総務担当デンです。今日は、ラオスの仏教行事「カオパンサー」について紹介させてください。
カオパンサーと僧侶
カオパンサー、または仏教の四旬節とは、3ヶ月の間僧侶が寺に籠り修行を開始する日のことを指します。通常この日は、旧暦8月の満月の翌日に当たります。ちなみに今年は7月10日でした。
カオパンサーから約3ヶ月間、僧侶はお寺で達磨(ダルマ)を学び、戒律を厳守することに専念します。その昔、ブッダは雨季の期間、作物や小動物をなるべく摂取しないために旅を禁じたと言われています。
一般の仏教徒は何をするの?
一般の仏教徒はというと、カオパンサーに向けて、前日にお菓子や食べ物、お花を用意します。私は、家族と一緒にバナナの葉で餅米とココナッツミルク混ぜてそれをバナナの葉で包んだお菓子「カウトムクワイ(ເຂົ້າຕົ້ມກ້ວຍ)」を用意しました。

もち米をココナッツミルクで煮て上にバナナを添えたカウトムクワイ

合計でカウトムクワイを50個ほど作りました。
カオパンサー当日、人々は前日に用意したお供物を持って、早朝から道の側でひざまずいて僧侶が来るのを待ちます。僧侶が来るとそれをお供えします。

僧侶が托鉢に来るのを待つ人たち
また、多くの人がお寺に出向き、ご馳走やお菓子をお供えします。今年は、私は妹とお寺に行きご馳走をお供えしました。私は、家族の幸せとご先祖様の冥福をお祈りしました。

お寺を訪れた仏教徒たちの様子

お祈りをする人たち

お供え物のご馳走
カオパンサーは、我々仏教徒にとってとても大切な日です。多くの人が功労を行い、祝福を祈ります。この日に徳を積むことで幸福が得られると信じています。この日から約3ヶ月間飲酒の摂取を控える人さえいます。
個人的には、カオパンサーは家族と過ごす大切な日です。
今年は、一緒にお寺に行き、お供物をしました。そして、平和で何事もない普通の生活が送れることを祈りました。
そのため、私にとってのカオパンサーは家族との思い出と暖かさに溢れています。
ラオス事務所 デン