2014.05.28
読み物

7年間のサポートに感謝、感謝、感謝!

スタッフの声
ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ

ミャンマー(ビルマ)難民事業事務所の小野です。

実はこうして現場でブログを書くことも最後になってしまいました。私事で恐縮ですが、5月末で7年間務めてきたメーソットの事務所を去り、日本でご支援頂いた方々にご挨拶をしつつ、最後に東京事務所で退職手続きをとり、6月中旬には故郷の北海道美唄市に戻ることになりました。シャンティはラオス、東京を加えると通算で20年ほど務めたことになり、大変感慨深く、また幾分名残惜しい気がします。

現場最後のブログで何を書くか。いろいろと迷いつつ、結局、何度も書いた「難民子ども文化祭」のこと。キャンプ内の少数民族のバックグランドをもった子どもたちが日中はゲームなどで交流、夜は各伝統芸能のステージ発表会を行う1日限りのイベントです。2009年にウンピアムキャンプで第1回を開始、今では4キャンプに広げて毎年実施しています。シャンティとしては、タイ、ラオス、日本、カンボジアで10年に渡って開催してきた周辺諸国との国際イベント「アジア子ども文化祭」の難民キャンプ版という位置づけになります。

子ども文化祭

最初はスタッフにイベントの主旨、方法などを伝えるのにすごく苦労しました。ビデオや写真を見せながらイベントの主旨を語る私に、スタッフもピンとは来なかったようですが、だんだんと理解を深め、更にキャンプ住民側も率先してイベントに関わってくれるようになりました。種まきをした側としてはこの上ない喜びです。また、現場のイベントのひとつということだけではなく、シャンティという組織全体の中で、一度終了した「アジア子ども文化祭」を「難民子ども文化祭」という形で復活できたこともうれしいことのひとつです。

テーマソングの「Hello My Friends」がラオスの「文化祭」で生まれ、独特の振付が日本の「文化祭」で生まれ・・・今ではメーソットのナショナルスタッフがこんな風に踊れるようになってます。

スタッフによるハロー・マイフレンズ

再び私事で恐縮ですが、過日、スタッフ年次セミナーの最終日に、ちょっとバレてるサプライズ送別会(笑)をやってもらいましたが、ここで「Hello My Friends」のパフォーマンスには驚きました。事業スタッフではないドライバーまでしっかりマスターして・・・。「ああ、こんなにみんなのものになったんだなー」と思うとジーンと来てしまいました(涙)。

話は少し変わりますが、去る3月には全7つのキャンプの四半期会議に参加し、図書館委員会、図書館調整員、図書館員、青年ボランティアなどにご挨拶をさせてもらいました。賛美歌を歌ってもらい、スピーチをもらい、最後に各自で大量のカレンシャツやバッグを頂いてしまいました。「きびしい生活をしている難民の人たちからプレゼントをもらうなんて」と気が引ける部分もありましたが、彼らがなぜ私に彼らの文化の象徴を託すのか、その意味を自分なりにかみしめていこうと思いました。

カレンシャツとカレンバッグ
こうして、日本を中心とした支援者の皆さんにサポートされ、難民の人たちにサポートされ、ナショナルスタッフにサポートされ・・・。皆さんには本当に感謝、感謝、感謝です。皆さんのサポートが活動の原動力を私に与えてくれたといっても過言ではありません。

しかしながら、難民帰還はすぐには始まらないとみられており、しばらくはキャンプ生活が継続されると言われています。私は、第一線は退きますが、難民キャンプの必要がなくなるその日まで、サポートする側に回りたいと思っています。是非、皆さんも引き続きご関心をお寄せ頂けると嬉しいです。

小野