コロナが落ち着いて…最近の学校の様子
ハラゲー!(カレン語で「こんにちは」)ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ事業事務所のウェンです。
難民キャンプとその周辺のコロナの感染状況が落ち着き、6月初旬から難民キャンプ内の学校でも新学期が始まっています。今回は、そんな難民キャンプにある学校の様子をご紹介します。
タイとミャンマーの国境沿いにある難民キャンプには基礎教育学校(小・中・高校)が約60校、特別支援学校が約10校あり、約19,500人の子どもたちが通っています。今年度は、例年よりも学校に通う子どもの数が増加しています。学校では、約1,000人が教員として学校で働いています。
朝、子どもたちは学校に登校すると、学校の前に並び、朝礼を行います。カレン族の歌を歌い、校長先生や先生方からの挨拶や連絡を聞き、出欠を取ります。学校は朝8:30から午後3:30までで、間に昼休みが1時間あります。
(朝礼のため学校の前に並ぶ生徒たち)
小学校の子どもたちはカレン語、ビルマ語、英語、算数、社会、地理、保健の7教科を学びます。
(小学校の授業の様子)
中学校・高校の生徒は、カレン語、ビルマ語、英語、数学、理科、歴史、地理の7教科を学びます。7教科の他に、聖書やタイ語の授業がある学校もあります。先生たちは主にカレン語を使って授業をしますが、高校の先生は英語を使って英語、理科、歴史、地理の授業をします。
(中学校の教室の様子)
(高校での授業の様子)
昼休みには、子どもたちは自宅に帰って昼食を食べたり、昼食を持って来て教室で食べたりします。
(午前の授業が終わり、昼食をとるため一時帰宅する学生たち)
昼食後、子どもたちはシャンティのコミュニティ図書館に来て本を読んだり、レクをして遊んだり、天気がよければ(暑すぎなければ)学校の近くにあるグラウンドでサッカーやセパタクローをしたりして過ごします。また、教室で縄跳びやケンケンパなどをして遊ぶ子どももいます。
(図書館で好きな本を読む子どもたち)
(グラウンドでセパタクローをする子どもたち)
1日の授業が終わったら、子どもたちはまた学校の前に並び、先生方から連絡を受け、カレンの歌を歌ってから帰宅します。
いかがでしたか?皆さんの学校と似ているところはありましたでしょうか?難民キャンプの子どもたちも、皆さんと同じように学校に通って学んでいる様子を知っていただけたら嬉しいです。
今後も、難民キャンプの様子をお届けしていきます!
ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ事業事務所 ウェン