2023.08.20

カンボジアの仏教行事をご紹介

カンボジア

チョムリアップスオ(こんにちは)!カンボジア事務所の山内です。
先日ラジオ番組にてカンボジアのお盆「プチュンベン」について、ご紹介させて頂く機会を頂きました。仏教国であるカンボジアでは、様々な仏教関連行事があり、ご紹介したプチュンベンとクメール正月が二大行事になります。

カンボジアの仏教二大行事

クメール正月はこちらのブログでもご紹介しているように4月にあり、カンボジア歴(日本の旧暦)の新年になります。プチュンベンは日本でいうお盆になり、この期間のみ先祖の霊が行き来できます。先祖が眠っているお寺にお参りに行くことが多く、クメール正月と同じく長めの祝日になることから、多くの人が地元に帰省しています。
私の暮らすバッタンバンでは、タイへ出稼ぎに行く人、他州からバッタンバンに働きに来る人も多く、そういった人たちが帰省できる時はこの二大行事の時になるため、家族で過ごす期間にもなるのではないかと思います。

その他のカンボジアの仏教関連行事

ご紹介したクメール正月、プチュンベン以外にもカンボジアには様々な仏教関連行事があります。その内の2つ、万仏節(ミアックボーチア)と仏誕節(ヴィサックボーチア)をご紹介します!
万仏節
仏陀のもとに悟りを開いた1000人以上の弟子が集まった、奇跡的な偶然の日を祝うものになります。こちらは現在は祝日ではなく、早朝からお寺に行く人もいるようですが、バッタンバンのあるお寺では夜にも式典がありました。

お坊さんたちが祭壇の前で、仏旗に使われている色の風船を持ち、お経に合わせ各色毎に風船を飛ばしていました。

別のお寺でも特別に祭壇を外に用意し、夜でも人が訪れてお参りができるようになっていました。

仏誕節
その名の通り、仏様の誕生日になります。今でもこの日は祝日となり、今年は5月4日でした。満月にあたる日になるので、毎年日にちが変わります。

バッタンバンでは、各お寺のお坊さんが集まってお経を唱え、一斉に市内を歩く様子を見ることができました。

学生たちも学校毎に分かれて、お坊さんの後に続いて歩いていました。

夜になると、あるお寺ではお経を聞いた後に、たくさんの人がランタンに願い事を書いて一緒に飛ばしていました。ランタンを飛ばすのは通常のお祭りの時でも行われていますが、この時の参加者は多かったように思います。

バッタンバンは市内にもお寺が多く、カンボジアに赴任してから身近にお寺を感じるようになりました。といっても過ごし方は人それぞれで、できる時にお参りしたり、お祝いをしたりしています。日本とは少し違う仏教行事ですが、似ている部分もあり、行事のある時はお寺毎に様々な用意がされているので、色んな違いを見て楽しむのも醍醐味だと思っています。

カンボジア事務所 山内