車内で過ごす11時間
サバイディー ラオス事務所の鈴木です。
皆さま、お元気ですか? お変わりございませんか?
ラオスは暑くなってきました。すっごく暑くなってきました。
朝から晩まで、ずっと暑いです。
ピーマイ(ラオスの正月)が近くのこの時期、気温は最高値を更新し続け、
セミがミーミー鳴き、そのセミを片っ端からカルシウム源として重宝する、
この時期がやってきました。
学校教育支援事業を行っている、ラオス南部にあるサラワン県へと
行ってきました。
事務所のあるヴィエンチャン首都からの移動距離は800km、
時間にして11時間です。移動する日は、ただひたすら車を走らせます。
11時間もあるので、いつも何かしようと考えます。考えるのですが、
移動する車内では、色々な事が出来そうで、できないのです。
ただ、喋る、食べる、寝る、食べる、喋る、喋る、食べる、寝る...
これ以外のことをしようと試みた場合、数分後に、車を止めて、
藪の中に顔を突っ込み、スタッフに背中をさすってもらうことになるのです。
(経験・立証済みです)
それでも、ラオス赴任当初は、移動がもったいない!と、車内でも
ラオス語の本を広げていたものでした。
『手』も、『豚』も、『友だち』も、『日にち』も、同じ“ムー”に聞こえる
発音の違いを習得しようと頑張っていました。
(文字にすると同じですが、発音は異なるのです。)
ラオスの小学校でよく見かける児童のように、一文字ずつ指しながら
発音練習するように...
年と共に、車内での学習が難しくなり、という都合のよい理由を言いながら
車内学習を怠るようになってしまいました。
そんな折、ふと隣からラオス語が聞こえてきたので、チラッと見れば、
シートベルトをきちっと締め、ラオス語の本を片手に、尽力している姿が。
ラオス事務所赴任してきた伊藤解子スタッフです。
・・・ ヌン ゲーオ、ソン チョーク ・・・
・・・ ボー サイ、ナムターン サイ ノム ノイ ・・・
同じ単語を私も最初に覚えた事を思い出し、
初心に戻ってみようと思ったのでした。