2015年、始動!
サバイディー(こんにんちは)!
ラオスの小学校では、1月後半に前期試験があります。その前後には、教員たちは大忙しです。
試験準備、採点、郡教育スポーツ事務所への報告、村との会議など通常の授業に加えてやることがたくさんあるのです。
こういった学校側のスケジュールを踏まえ、ラオス事務所ではこの1月は複式学級の研修会や移動図書館活動など、学校の参加が必要とされる活動をできる限り控え、これから行う活動の準備を行いました。
そのひとつ、移動図書館活動についての会議の様子です。
移動図書館活動を担うヴィエンカム郡在住のスタッフとドライバーも参加し、昨年の活動の振り返りと今後の戦略会議をしました。
やはり日々の活動を直に担っているだけあって、「村でこんな情報を得た」、「ここが課題だった」、「こうしたらいいと私は思う」など、積極的に意見がでました。
例えば、教員数が1名の学校で、教員が体調不良等で急きょ休んで学校自体がお休みになってしまうというケース。
通常、前日に「明日は宜しくお願いします」と実施確認の意味もこめて連絡を入れておくのですが、通信状態の悪い地域では連絡すらつかなかったりして、当日学校に行ってみて初めて学校が休みにになったことが分かるのです。体調不良は致し方ないことなのですが、密に連絡できる体制をあらかじめ整えておく必要が、僻地での活動を通して見えてきました。
次はこの課題を具体的にどのようにしてカバーするか。スタッフに質問していくと、
教員以外にも村人の連絡先を“複数”把握して連絡できる可能性を広げておくこと、
後手後手の対応とならないよう、予定変更に対応できる予備日をあらかじめ計画しておくこと、
など、戦略を練るためにアイデアが積極的に出されました。
このように僻地ならではの課題にぶつかることもたくさんありますが、今年の活動がさらにより良いものになるよう、時にぶつかり合いながら、これからもたくさん話し合って事業を進めてまいります。
ラオス事務所 山室仁子