2025.04.15
読み物

入職のご挨拶

スタッフの声

はじめまして、4月に入職した脇坂(わきさか)と申します。

当面は東京事務所の事業サポート課で勤務し、数か月後にカンボジア事務所に赴任する予定です!

 

今年は社会人10年目で、うち国際協力の分野では約6年働いてきました。ここでは国際協力の分野で働きたいと思ったきっかけを紹介いたします。

 

大学生の時、所属していたボランティア団体の活動の一環で東ティモールを訪れた際、現地の大学生と交流する機会がありました。

普段の生活やお互いの国のことなどいろいろとお話したのですが、彼らが「東ティモールは(独立紛争を経て)独立したばかりだが、自分たちの国を自分たちでよくしていきたい」と語っていたことがとても印象的でした。

大学生ながらに「彼らが自分の国をよくするためには、私はどのように関われるのだろう?」と思いを巡らせていました。

2021年から2024年は東ティモールで働いていました。山、川、海と自然が本当に美しい国でした。

東ティモールの山。手つかずの自然やハイキングを楽しめました。

 

同年、知り合いを訪ねてバングラデシュに行きました。

街を歩いていると私立の小学校と思われる立派な建物の門の前で、制服を着た男の子とスーツを着たお母さんと思われる女性が手をつないで歩いていました。

私の感覚ですが、当時女性の9割はカラフルな布を使った民族衣装と思われる服を着ていたため、まず洋服を着ている方は目を引きましたし、また単純に「お金持ちのご家族がたくさん通う学校なのだろうな」と思いました。

その門を通り過ぎ角を曲がると、さまざまな物が積みあがったごみ置き場がありました。そこには女性と子ども二人が所在なさげに座っており、その様子から直観的に「ここ(路上)に住んでいる家族かな」と思いました。

前述の親子と目の前にいる親子のギャップに、まさに「貧富の格差」を突き付けられた気分でした。「どうしたらこの格差をなくせるのだろう?私には何ができるのだろう?」と取り留めのない疑問が沸き上がってきました。

バングラデシュ首都ダッカにて、あるスラムの中にあった学校

大学生の時に感じたこれらの疑問や現場で得た感触が、今のような仕事を目指したきっかけであり、「現地の方が必要な変化を生み出し社会を変えられるように、自分も貢献したい」という考えの原点になっています。

教育・文化分野を専門とする支援に携わるのはこの仕事が初めてですが、これまでの経験から、社会を変えるのは現地に住む人々であり、現地に住む人々の根本を支えているのは教育であると信じています。

これまでシャンティ国際ボランティア会で働き、関わってきた多くの方々の業績や想いからたくさんのことを学び吸収し、シャンティが目指す「共に生き、共に学ぶ」平和な社会に近づけるよう、また私自身がこの言葉を体現できるよう、精一杯、時にリラックスして楽しみながら、業務に邁進する所存です。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

カンボジア事務所 コーディネーター兼事業担当 脇坂

JICA海外協力隊では、パナマの湖のほとりにある農村で活動していました。毎回ボートに乗せてもらい、行き来していました。

パナマの農村地域です。乾季の夕方、ホタルのような、光る虫がたくさん見られます。