【動画公開】『泥の菩薩-仏教NGOの開拓者、有馬実成』
2023年に増補新版として発行された『泥の菩薩-仏教NGOの開拓者、有馬実成』を、この度、動画にまとめました。
執筆者であるシャンティ専門アドバイザーの大菅俊幸氏が講義形式で話を進めていき、『泥の菩薩』に込めた思いやシャンティ初代事務局長の故有馬実成師との思い出、シャンティの歩みを分かりやすく紹介していきます。
大菅アドバイザーから動画の紹介です
本講座は、「シャンティ国際ボランティア会」の創始者で、日本のNGО界のリーダーでもあった仏教者、有馬実成が辿った生涯の軌跡について紹介する動画です。
有馬の評伝については、すでに同名の書籍が出版されていますが、その読者からの熱心な要望に応えて、今回、動画版実現の運びとなりました。
案内役は、本書の著者で、シャンティの専門アドバイザーである大菅俊幸。第1章から一章ずつ、本書の内容のエキスが語られ、折々、有馬ゆかりの方々も登場し、尊い体験談が披露されます。
そして、エピローグでは宗教学者・島薗進氏と大菅が対談し、大変貴重な内容となっております。
近年、有馬の思想や実践への評価が高まり、その歴史的、現代的意義が注目されるようになってきました。
本講座はその入門編にもなると思われます。皆様の視聴を心よりおすすめします。
動画は書籍の章立てに沿って、シャンティ初代事務局長の故有馬実成師の生い立ちや学生時代の日々から始まっていきます。全6章を3本ずつの動画に分けて編集し、合計で20本ほどの動画が完成する予定です。
各章では、ゆかりの方々へのインタビューも交えて、有馬師とのエピソードやシャンティとの関わりなどをお話しいただきながら、『泥の菩薩』をさらに深く理解できるように構成されています。
第1章では、駒澤大学名誉教授の皆川廣義師が、道憲寮で有馬師とともに研鑽を積んだ思い出を語ってくださっています。
第2章では、長年、曹洞宗総合研究センターで近代仏教史を研究されてこられ、人権と平和についても造詣が深い工藤英勝師が、思い出の品を手に有馬師からのメッセージを語ってくださっています。
有馬実成師
ぜひ、皆様にもご覧いただき、有馬師の生涯、受け継がれる有馬師の願いに、一緒に思いを馳せていただけますと幸いです。
なお、動画撮影は、日頃よりシャンティに深いご理解とご協力をいただいている、曹洞宗関東管区教化センターの佐粧博史師、板場央寿師、石塚徹秀師が、動画編集は村田賢治氏が快く引き受けてくださいました。
第1章 発露-生い立ち
(1)けものみちを歩いた人-有馬実成とは(14:04)
(2)生い立ち(8:03)
(3)道憲寮での日々(22:19)
第2章 起動-民衆と共に歩む宗教者として
(1)「禅の文化をきく会」の発足(18:38)
(2)声なき声に耳を澄ませ-在日韓国・朝鮮人遺骨返還の運動(20:50)
(3)青年よ手をよごせ-全国曹洞宗青年会の結成へ(24:43)
まずは、第1章と第2章を公開します。
第3章以降も随時公開していく予定ですので、楽しみにお待ちください。
書籍『泥の菩薩-仏教NGOの開拓者、有馬実成』(著:大菅俊幸、明石書店)は、こちらからご購入できます。
広報・リレーションズ課 日比