2016.07.31
緊急人道支援

【東日本大震災】夏本番、気仙沼「浜わらす」本格始動!

国内災害
震災

こんにちは、緊急救援室の木村です。

関東や東北でもようやく梅雨明けしたとたん、暑い日が続いていますね。

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【写真】気仙沼・安波山からの眺め

以前のブログ(コチラ)でもお伝えしましたが、気仙沼事務所での活動から生まれた「NPO法人 浜わらす」にとっては、子どもたちが海や自然とふれあう活動の本番の季節・待望の夏到来、となりました。

【写真】浜わらすのプログラムで子どもたちが製作中のツリーハウス

今回は、東京の子どもたちに「浜わらす」のプログラムに参加してもらい、気仙沼の子どもたちと交流を図ろう、というプログラムのお手伝いしてきました。

 

【写真】東京から気仙沼に向かう子どもたち

参加したのは4人の小学生。海で遊ぶのは初めて、親許を離れての寝泊りも初めての子どももいて、3泊4日のこのプログラムを通じて、この子たちがどう変わっていくのかも楽しみでした。

 


●初日

気仙沼や地震・津波のことについて学びました。気仙沼市の港や大島が良く見渡せる安波山の展望台にのぼり、そこから見た景色と昔の写真を比べました。その後、建設中の防潮堤や魚市場を見学したり、シャークミュージアムの展示(津波の時の映像や体験談の録音もあります)を通じて、海は驚異でもあるけれど、恵みをもたらすものでもあり、気仙沼はまさに「海と生きている」ということを実感する機会となりました。

【写真】まき割りに挑戦する子どもたち

●2日目

いよいよ気仙沼の子どもたちとご対面。午前中はお待ちかねの海に行き、シーグラス(※)を集めました。午後はサバイバル・クッキング!この日のメニューはカレーで、「火おこし係」「ごはん係」「カレー係」に分かれて、子どもたちだけで調理をしました。まき割りの様子はハラハラ・ドキドキでしたが、カレーは絶品でした!

※シーグラスとは、海岸などで波にもまれて角の取れた小片となった、曇りガラスのような風合いのガラス片のこと。

●3日目

残念ながらの雨模様でしたが、子どもたちのエネルギーは変わりません。お昼は冷やしそうめんの予定だったので、必要なお椀を竹でつくることになりました。大人でも切断するのが大変なほど大きな竹と格闘しながらそれぞれのお椀を完成。自分たちで作ったお椀でで食べる流しそうめんの味も格別だったでしょう。

最後の夜は、みんなでバーベキュー! もちろん火おこしから子どもたちのお仕事。シャンティも応援している漁師グループ・蔵内之芽組からはホタテとホヤを調達し、堪能しました。今まで頑張ったご褒美に、子どもたちはお寺での肝試しや花火も楽しみました。

● 4日目

東京の子どもたちは、この3日間を振返りました。そして、気仙沼に来る前と今とで変わったことについて、自分宛ての手紙に書きました。活動や交流を通じて気仙沼にお友達ができただけではなく、親許を離れて過ごした3日間は4人の小学校にとっては、私の3日間以上にたくさんの学びと成長があったのではないかと思います。

教育支援に携わってはいても、子どもたちと一緒の時間を過ごす機会が少ない私にとっても、子どもたちが自分たちで考えたり、楽しみながらいろいろな挑戦をすることを見守りながらも、どのタイミングで声かけやサポートするべきかなど良い学びになりました。

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◆気仙沼「浜わらす」は地域の人たちに支えられながら、本格的な活動を開始しました。 引き続きの応援を宜しくお願い致します!

おい合わせ先:特定非営利活動法人 浜わらす

電話:0226-25-7701

E-mail: info@hamawarasu.org

【写真】浜わらすスタッフ。右から事務局長の笠原さん(かっさ)、ひっこさん、りささん