2018.07.25
緊急人道支援

【平成30年7月豪雨】「お話しできるだけでも嬉しい」避難所で聞こえてきた声

国内災害
水害

時間の経過に伴い、少しずつ避難所から仮設住宅へ移る準備が進んでいます。

シャンティが職員を派遣し、活動を行っている愛媛県では、仮設住宅の建設が開始されています。

毎日新聞:仮設住宅の建設着手 県、大洲・西予市で第1期158戸 /愛媛

愛媛新聞:大洲、西予で応急仮設住宅の建設始まる

避難所で「ほっとサロン」を開催

地元の方々や他団体の支援関係者にご協力いただき、愛媛県西予市野村小学校の避難所で「ほっとサロン」を開催しています。

被災後、慣れない避難所での生活で、自分の気持ちを伝えられず、ストレスがたまって心身に悪影響が出ることを防ぐため、自由にお話ができる場として開いています。

避難所の食事スペースをお借りしているため、昼食の時間帯を除いた短時間での実施ですが、多くの方が足を運んでくださっています。20日(金)は、20人前後の方が利用してくださいました。

避難所が停電になったため、急いで図書館でコーヒーを入れさせていただいたり、水と間違えてスポーツドリンクでコーヒーを入れてしまったりするハプニングもありました。それでも、避難所に行く度にお会いする年配の方が、サロンの実施を本当に喜んでくれているのが印象的でした。

傾聴カフェ「ほっとサロン」の様子

家が流された喪失感からか、元気がない方もいらっしゃいました。その方と奥さんが生活している避難所内の居住スペースには、ベッド2台以外何もありませんでした。帰り際「もう帰っちゃうの?」と寂しそうに声をかけられました。

「何もないと日中から寝てしまい夜寝れなくなる」という声や「(避難所で)何もすることがない中、お話しできるだけでも嬉しい」という声を聞くことができました。

「ほっとサロン」では、みなさんほんとうに楽しそうにお話してくださっています。今後もサロンに関わってくださる方々と協力して、みんなでカフェを作ってまいります。

傾聴カフェ「ほっとサロン」の様子