2023.01.07
あなたにできること

映像 ミャンマー「はじめて」の物語

こんにちは。本日はシャンティの動画の紹介です。

(過去の動画紹介①「奇跡の図書館」②「本の力を、生きる力に。」はこちらから)

ミャンマーの公共図書館員のティン・ティン・レッさん。この動画はティン・ティン・レッさんが「はじめて」小学校で絵本の読み聞かせをするお話です。

本動画のセリフはそこまで多くありません。しかし、ティン・ティン・レッさんと子どもたちの表情からすべてが伝わってきます。絵本の読み聞かせはその場の空気を変えてしまう何かがあるのです。

読み聞かせ開始前は、どこか不安そうな表情を並べる子どもたち

読み聞かせ後は、満面の笑みを浮かべる子どもたち

ミャンマーの教育事情

ミャンマーの書店に置かれている多くの本は大人用のものです。子ども用は、コミックや子ども新聞程度で、質の良い絵本や児童書は圧倒的に少ないのが現状です。2014年から開始したシャンティの図書館活動では、質の高い絵本を出版し、読書や読み聞かせに活用しています。

2011年の民政移管から、ミャンマー国内では教育改革が行われていました。教育年数の増加、カリキュラムの印新、それに伴う新教科書の開発、教育養成など多岐にわたる改革が進められてきました。

本動画の中で、シャンティスタッフのトータさんはこのように言います。

「昔から学校では暗記するのが普通でした。さらに自分で読み考える力を育てたいと思っています。ミャンマーの教育はこれから変わっていくでしょう。」

また、ティン・ティン・レッさんも動画の最後に次のように言います。

「毎日家でも娘と絵本を読んでいます。娘もそしてこの国も未来はきっとよくなるでしょう。」

皆が未来に希望を込めた矢先、2021年にミャンマーで軍事クーデターが起きました。これまでの教育改革から一変し、1年以上学校は閉鎖されました。現在、学校は再開しているものの、軍事政権下の公立学校に通うことに抵抗を感じる保護者や子どもたちがいます。

本動画は軍事クーデター前に制作されています。このときの子どもたちやティン・ティン・レッさんの娘さんは笑顔を絶やさず、学びを続けられているのでしょうか。

子どもたちへの教育支援はその国の未来への支援です。ミャンマーの未来のためにも、皆さんの継続的なご支援をお待ちしております。

本動画を視聴することも皆さんができる支援の一つです。本編はこちらからご覧ください。

担当 広報・リレーションズ課