2024.05.21
クラフトエイド

クラフトエイド2024年商品カタログが完成しました!

フェアトレード

こんにちは、クラフトエイドの嘉味田です。

今年もアジア各国の伝統技術で作られたクラフト商品を掲載したクラフトエイドの商品カタログが完成しました。今年の表紙はタイの難民キャンプで約30年前に作られたモン族のライフシーンを手刺繍で表現したタペストリーです。

モン族の人たちはもともと文字を持っておらず、女性たちは刺繍を使って表現していたそうです。このタペストリーもモン族の生活を後世に伝えるために作られたものの一つです。

今では、刺繍のモチーフの意味まで知っている作り手も減っていて、意味を聞いても、「わからない」と言われることも多いのですが、”家族の健康を願う”や”祖先とのつながり”など、モン族の刺繍によく使われるモチーフも残っています。

カタログの写真は、ここ数年、同じカメラマンさんにお願いしていますが、実は何パターンも撮影してもらっています。今回のブログでは、カタログには掲載できなかった写真をご紹介します。主に私が選んだ可愛い刺繍の構図をカメラマンさんに撮ってもらった写真ですが、最後までお付き合いいただけますと嬉しいです!

竹のクオリティーが高すぎる竹バージョン

中央の竹を撮る人をクローズアップした一枚。ここまで竹の節がくっきり細かく表現されている刺繍は私自身、初めて見ました。また、採れた竹をカゴにびっしり詰め込んで運ぶ二人組や、豊作のパイナップル、カラフルなお餅など、見所がたくさんの一枚です。

色々なモン族の帽子が登場する帽子バージョン

モン族の民族衣装の帽子の豊富さが楽しめる一枚。赤いポンポンやフサフサのトサカのような帽子から細長いものまで色々な種類が登場しています。帽子の種類によって、民族衣装のデザインも異なっているのもとても興味深いです。また、民族衣装を着ていない女性たちの風景も、数あるクラフトエイドが保管しているタペストリーの中ではとても珍しく貴重です。

動物に作物をもっていかれたバージョン

自然の中で動物と一緒に生活をしてきたモン族の人たち。熊や猿、白いヤマアラシ(?)のような動物がひょっこり作物をもらいにきている刺繍と、上空を飛ぶ飛行機が印象的でカメラマンさんに撮ってもらった一枚です。また、タペストリーの外周には、モン族の生活道具も。ザルや斧、ヤカンなど、当時の生活風景が伝わってきます。

このタペストリーですが、横165cm×縦240cmと非常に大きい作品です。写真では本当に一部を切り取って撮影していて、お米を脱穀する人や、牛と畑を耕す人、笛を吹く人など、様々な生活風景が描かれています。ここまで大きな作品は今では手に入りません。なにより、刺繍の目の細かさと綺麗さには脱帽です。本当に貴重な作品をこれからも守っていきたいと実感させられます。

百貨店の催事やイベント会場などで、タペストリーの展示を行うこともありますので、機会がありましたら、皆さまも是非、実際にタペストリーを見に来てください!

クラフトエイドのカタログは、紙冊子と電子書籍の2パターンです。下記のリンクからご希望の方法でご覧ください。今年もクラフトエイドをどうぞよろしくお願いいたします!

▽電子書籍版をご希望の方

https://sva.or.jp/donate/craftaid2024/

▽紙冊子の郵送を希望される方

お問い合わせ:クラフトエイド