2024.09.13
絵本を届ける運動

目標まであと890冊「絵本を届ける運動」 翻訳絵本のご紹介

絵本

みなさま、こんにちは。

いつもあたたかいご支援をいただき、ありがとうございます。

 

「絵本を届ける運動」は、今年で25周年を迎えました。

学校や企業、地域の図書館などさまざまな場所、さまざまな機会で翻訳絵本づくりにご参加いただき、これまで活動地に計40万冊以上をお届けしてきました。

ですが、今年はまだあと一歩、目標に足りておりません。

8月にシャンティのホームページやSNSなどを通じて、目標まであと2,500冊のご協力をお願いしましたところ、現在、あと890冊のところまでくることができました。

 

そこで今日は、現在、翻訳絵本づくりにお取り組みいただける絵本の中から、3冊をご紹介したいと思います。

 

1冊目は、『やっぱりおおかみ』(作・絵:ささきまき 福音館書店)。

人気絵本作家の佐々木マキさんが、約50年前に絵本作家としてデビューした作品です。

ひとりぼっちのおおかみが仲間を求めてさまよいますが、最後には孤独な存在である自分を受け入れるという奥深いストーリーです。

翻訳絵本の制作としては、シールの形がそろっており枚数も多くないため、比較的簡単に取り組んでいただけます。

親子での制作にもおすすめです。

 

2冊目は、『じょうずな歯みがき』(文:楠章子 絵:ながおかえつこ、くもん出版)。

小さな女の子が、歯の大切さや歯のみがき方を学んでいくおはなしです。

この絵本は、活動地からのリクエストを受けて、今年初めて「絵本を届ける運動」に加わりました。

届ける先はミャンマー、ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ、ラオスの3拠点。複数の拠点に届ける本はそれほど多くはないのですが、衛生環境の改善に取り組む活動地で、絵本を通じて歯みがきの大切さを伝えるために活用する予定です。

わかりやすい子供向けの絵本ながら、シールの形がさまざまで、翻訳絵本をつくる難易度は高めです。

 

3冊目は、『3びきのくま』(作・ポール・ガルトン 訳・ただひろみ、ぽるぷ出版)。

とても有名な絵本で、初版はなんと約半世紀前の1975年。

子どものころに目にした方も多いのではないでしょうか。

翻訳絵本の制作という点では、最も難易度が高い絵本です。

ページ数もセリフも多いため、シールの数も多いですし、形もいろいろ。

簡単な本だと30分ほどで完成する翻訳絵本づくりですが、この本は1時間半ほどかかります。

これまでに翻訳絵本をつくった経験をお持ちの方や、じっくりと取り組みたい方におすすめです。

完成した時には、きっとやりがいと達成感を感じていただけると思います。

 

今回ご紹介した3冊のほかにも、魅力的な絵本がたくさんあります。

ご自身で絵本を選んでいただくことも可能です。

翻訳絵本は1セット3,000円です。

完成した翻訳絵本は、11月末までにシャンティ東京事務所までご返送をお願いしております。

 

厳しかった暑さも陰りをみせ、少しずつ夜が長くなってまいりました。

秋の夜長に、ぜひ「絵本を届ける運動」へのご協力をお願い申し上げます。

 

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「絵本を届ける運動」参加の流れ

STEP1:申し込む

インターネットから絵本を届けたい“地域”や“言語”を選んでお申し込みください。

「絵本を届ける運動」お申し込みページ

STEP2:参加費を支払う

参加費のお支払い方法は「カード決済」か「コンビニ決済」からお選びください。(コンビニ決済は手数料300円をご負担いただきます)

ご入金手続きから1カ月以内に絵本セットをお届けします。

STEP3:翻訳絵本を作る

絵本と一緒に届いた「翻訳絵本のつくり方」に書かれた手順にそって、ハサミで翻訳シールを切り、位置や向きに気をつけて絵本に貼り付けてください。絵本に貼った言語の「あいうえお表」を参考に、活動地の言葉でご自分の名前を書いたら完成です。

STEP4:絵本を返送する

完成した翻訳絵本は遅くとも2024年11月末までに、シャンティ東京事務所へご返送ください。

※「絵本を届ける運動」への参加方法はこちらの動画からもご覧いただけます。

今年みなさまに作っていただいた翻訳絵本は、2025年2月に船便でアジア各国へ向けて出発し、シャンティの活動地事務所へ届けられます。そこから地域のコミュニティ図書館や研修を受けた先生がいる学校へ届けられ、子どもたちのもとに届きます。

是非みなさまからのご参加を心よりお待ち申し上げております!

(「絵本を届ける運動」担当)