【翻訳絵本づくりワークショップ開催報告】杉並区立今川図書館(2025年度)
2025年11月1日(土)午前10時~12時に杉並区の今川図書館様主催で翻訳絵本づくりワークショップを開催いただきました。

「あなたがシールを貼った絵本で、子どもたちの世界が広がります!」と書かれた参加者募集チラシを館内やウェブサイトなどで発信されていました。定員に達して申込終了されたとのことで、関心を持ってくださる方が多く、嬉しく思います。
「前回のとき申込がうまってしまって参加できずに残念だったので、今回はすぐ申込ました」という社会人の方や、
「図書館の職場体験に来た時にチラシを見て」という学生の方もいて、普段から図書館に通われている利用者の方を中心に、幅広い年代の方に参加いただきました。
今回、ワークショップの企画や事前の準備はもちろん、当日の進行や活動の説明もすべて図書館員さんだけで実施されています。
はじめにワークショップの目的、翻訳絵本を届ける先のカンボジアについて、図書館員の村岡さんから丁寧な説明がありました。
地図でカンボジアの場所の確認。

参考となる図書館資料の紹介。

7月24日に起きたタイとカンボジアの大規模な武力衝突にも触れ、
「報道があまりされなくても、子どもたちが亡くなっている現実がある。避難した子どもたちへの絵本の読み聞かせは有効な支援だと思います」と村岡さん。
本を通して、日々子どもたちに接している図書館員さんからの言葉に励まされます。
「シャンティの事業紹介」と「翻訳絵本の作り方」は、シャンティでご用意している下記の動画を上手に活用いただきました。
「共に生き、共に学ぶ」シャンティの事業紹介
「絵本を届ける運動」の参加方法
今回のワークショップでは、ひとり1冊の翻訳絵本を作成するため、10人で10冊の絵本をつくります。
絵本は『ぼくとクッキーのなかなおり』(作・絵/かさいまり、出版社/ひさかたチャイルド)です。
シールを貼ってしまう前に、図書館員さんからの読み聞かせ。

みんなで同じタイトルの絵本をつくっていきます。

シールが貼り終わったら、最後に、自分の名前を現地語表記と日本語で「お名前シール」に書いていきます。
「3年前も参加して楽しかったから今日も来ました」という中学3年生の女の子は、何度もシールの余白でカンボジアのクメール文字を練習してから「お名前シール」に記入してくれました。

ご参加いただいた皆さま、今川図書館の図書館員の皆さま、ありがとうございました。
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図書館員の方がワークショップの目的を話されている中で、
「本を扱っている図書館という場所でこのボランティア活動を実施することに意味がある」とおっしゃっていたことが、
とても印象に残っています。
日本の図書館からアジアの図書館へ、翻訳絵本でつながるワークショップをこれからも広めていけたらと思います。
「絵本を届ける運動」へのご参加、ワークショップの開催についてご関心のある方は
ぜひお気軽にお問合せください。


