【ネパール地震】震災1週間後の現地状況
みなさん、こんにちは。緊急救援室の木村です。
ネパール地震の初動調査のため、4月30日からカトマンズに滞在しています。
今日で地震発生から1週間がたちました。
カトマンズ市内は一部では捜索活動が続いているものの、少しづつ落ち着きを取り戻しつつある感じもします。
ここに来て感じたのは、「地震があった」という非日常の出来事と、「生活を続ける」という日常が混在しているということ。
世界遺産として有名な、カトマンズの中心にあるダルバール広場です。ここは、いくつかの寺院が集まっている広場で、ち密な木彫りの建築物の隣にギリシャのパルテノン神殿のような西洋的な宮殿があるなど、多様な歴史的背景をもつ貴重な場所でした。残念ながら、ほとんどの建設物は今回の地震で、崩壊してしまっています。
地震というよりは、爆撃にあったような感じもしました。
※かつての建物群の様子はコチラ
地震が起こったのは土曜日。恐らく、多くの観光客でにぎわっていたことでしょう。今も捜索活動が続いています。
その一方で、広場は一般市民が行きかう通行路にもなっており、道端では野菜を売っているなど、日常の生活風景もみられました。「野菜、買ってって」と可愛らしい女の子に声をかけられました。
カトマンズ中心から車で40分ほど離れたバクダプールの町は、人も建物の被害もひどかったようです。
雑貨屋を営むラームケサリーさん(写真奥の女性・36歳)は地震当時も、このお店にいたそうです。一緒に暮らしていた家族(夫・息子・娘)は無事でしたが、隣家に住んでいた義理の弟さんを亡くされたとのこと。現在は、近くの避難所でテント生活をしているそうで、水やラーメンなどの配給はあるものの、早く安心して住める場所が欲しいとおっしゃっていました。今も地震が怖くて、夜もあまり眠れないご様子。非日常の風景のなかで、一日も早く衣・食・住を中心とした「日常」を取り戻すための支援が求められている状況です。
これから、被害が大きく、支援がまだ行き届いていないと思われるカトマンズ東側の山間部に、調査と物資配布を行う予定です。
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現地の状況に鑑み、中長期的な支援が必要とされることが予想されます。
みなさまからの温かいご支援を宜しくお願い致します。
郵便振替: 00150-9-61724
加入者名:公益社団法人シャンティ国際ボランティア会
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本件に関するお問い合わせ先
公益社団法人シャンティ国際ボランティア会
担当:緊急救援室 高橋
※尚、本調査はジャパン・プラットフォーム(JPF)からの助成金を受けて実施しています。