【令和2年7月豪雨】被災者の不安を和らげるための支援
九州各地を襲った令和2年7月豪雨。災害から5カ月近く経過した現在も、多くの被災者が、避難所や浸水を免れた自宅の2階など未だに不自由な生活を余儀なくされています。災害直後から「やる気がでない」「雨が降ると怖くて眠れない」など、多くの被災者から不安や不調を訴える声が上がっていました。シャンティでは、半壊1,200棟以上の被害が出た福岡県大牟田市にて、長期に及ぶ不安定な生活が続く中で生まれる孤独感や不安感を和らげるための支援活動を行っています。
①炊き出し
キッチンが使えない、水が出ない、料理をする気力がない、など食事に関するたくさんのお悩みを受けて、地元の子ども食堂のスタッフ、他支援団体と協働で週2回の炊き出し支援を行ってきました。
「片付けと仕事で疲れ切っている中、手作りの食事を食べるとほっとする」「食事を取りにくると地域の方と顔を合わせることができ、みんなの近況を知れて安心した」などの多くのお声もいただきました。活動を続けていく中で、自治会や民生委員など地域住民が活動に協力して下さるようになり、復興に向けて地域一丸となり取り組んできました。
炊き出し最終日は、地域住民からの提案により、焼きそばを振舞いました
被災者さんから頂いたお手紙
②建築士による相談会
協働している支援団体YNFと福岡県建築士会と一緒に相談会を実施、自宅修理のアドバイスなどを行いました。
相談会の様子
③サロン(お茶会)
11月からは、憩いの場として週2回のサロン活動を実施しています。西九州大学の学生による足湯や、被災者自らが講師を務める健康体操などのイベントも、新型コロナウイルス感染予防対策を徹底しながら行っています。被災者からは「ここに来てみんなと話すとぐっすり眠れる」「コロナと水害と続き、引きこもりがちだったが、外に出るのが楽しみになった」などのお声も頂いています。また、地域住民がボランティアとして運営に参加、主体的に活動を進めており、被災者との交流を深めています。
おしゃべりを楽しむ被災者の方々
足湯の様子
健康体操の様子
被災した方々の不安が少しでも和らぎますよう、引き続きシャンティは彼らに寄り添って活動をしていきます。どうか応援とご協力を何卒よろしくお願い致します。
※当事業は、パルシステム、READYFOR、ジャパン・プラットフォーム(JPF)の助成と皆さまのご支援を受けて実施しています。