カレン暦2760年を祝うお祭りがメラ難民キャンプで開催されました
みなさん、こんにちは
タイのミャンマー国境支援事業事務所に勤務しているウェーンです。
今日は、私が先月に参加したカレン族のお祭りについて紹介します。
2021年1月13日、メラ難民キャンプではカレン暦2760年を祝うお祭りが開かれました。
昨年の年末にかけて、新型コロナウイルスの影響で長い間キャンプへの訪問が延期となっていましたが、ようやく私と同僚が難民キャンプに入場できるようになり、お祭りに参加することができました。
(※本ブログ掲載写真は撮影用にマスクを外しています)
当日は朝の7時頃に難民キャンプへ到着し、早速お祭りの会場であるサッカー場に向かいました。
ゆっくりと車を走らせていくと、例年と違って参加者はまばらであり道端に軒を連ねる屋台が忽然と姿を消していました。(新型コロナウイルス対応による変化です)
会場には、難民キャンプ委員会メンバー、タイ内務省や教育部会やその他関係者など、また伝統的な衣装を身にまとった学生たちが、朝の寒さの中でお祭りの開催を待っていました。
到着後は、お祭りの全体を見るために私たちは会場後方に移動しました。
しばらくすると、伝統的な衣装に身を包んだ人々が続々と会場に集まり、子どもたちはカラフルなドレスを身にまとい、お化粧をした顔がほころぶ様子が見て取れました。かわいい娘さんを抱っこしているご夫婦もいらっしゃいました。
ある男性は、カレン族の衣装にカレン族の前リーダーの顔写真や地図を合わせたユニークな格好でお祭りを楽しんでいました。.
カレン民族の伝統文化や結束を祝うお祭りではカレン族特有の素晴らしいパフォーマンスが披露されます。
伝統楽器ターナ(ギターのような楽器)を使った歌や、学生グループによるドンダンス(伝統舞踊)、そしてイベントの最後には、バイブルスクールに通う子どもたちがカレンの新年の歌を歌ってくれました。
例年であれば数日にわたってさらに多くのパフォーマンスが行われるところですが、新型コロナウイルスの影響もあり、今年のお祭りは1日に集中して開催されました。
勿論、難民キャンプ内で開催されるお祭りはカレン族に限られません。
パオ族、カチン族、チン族、リス族、モン族などの少数民族が独自の文化的アイデンティティ溢れるお祭りを開いてそれぞれの民族の文化や伝統を祝っているので、またの機会などに紹介していきますね。