2019.11.14
海外での活動

カンボジア:幼稚園の先生たちが日本へやってきました

カンボジア

みなさま、こんにちは。皆さま、チョムリアップ スオ(クメール語でこんにちは/こんばんは)。

シャンティでは引き続き、カンボジアの幼児教育の質の向上を目指して、日々活動を行っています。

去る10月、カンボジアで幼児教育に関わる教育行政官、幼稚園教員を育成する養成校の先生、そして幼稚園の先生を日本へ招聘し、研修を実施しました。今日はその研修の一幕をお伝えしたいと思います。

研修は、「遊びや環境を通した学び」について理解を深めること、そして、幼稚園や公立図書館での幼児向けの図書館活動の理論や実践例を知り、カンボジアの幼稚園での図書館活動の充実、モデルづくりに活かすことを目的に、幼稚園・保育園、図書館、小学校の視察や実習、講義などを行いました。

この研修は、以前からシャンティが実施する幼児教育事業の実施にご協力をいただいている、社会福祉法人天竜厚生会のご協力のもと実施することができました。

研修中は、天竜厚生会の認定こども園、子育てセンターやまびこで実習をさせて頂きました。

やまびこの子どもたちは、ずっと前からカンボジアの先生たちが来るのを楽しみにしてくれていました。5歳児クラスでは、カンボジアが誇る世界遺産のアンコールワットを積み木で作って待っていてくれました。

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やまびこでは、普段の活動の中でどのように絵本を活用しているか、どのような環境の工夫を行っているかなど、園の普段の活動を通して学ぶことができました。

研修で訪れたのは、運動会が開催された次の週。子どもたちは楽しかった運動会を思い出して、虫たちが運動会をする絵本を読んだり、自主的に運動会ごっこを企画したり。カンボジアの先生も、運動会ごっこのサポートをしました。

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それぞれの活動が、つながりを持って発展していくようにと計画されていることが先生方も実感できたようです。

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また、実習では、例えば、上の写真のようなシーン(クラスみんなで一緒に遊んだ後、泣いている子と、気づいて声をかけてあげる子)に遭遇した時、日本の先生たちはどのように接し、子どもたちの成長をサポートしているかについても、日本の先生方と意見を交わしたり、アイデアを頂いたりすることができました。

最終日には、研修で学び得たどんなことをカンボジアで実践していくか、更に実践するためにはどんな準備、工夫が必要かなどをアクションプランにまとめました。

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朝から夕方までの研修が終わった後も、夕食後に自主的にみんなで集まって、研修での学びをカンボジアの幼児教育にどうやって反映することができるかを話し合っていた先生たち。

日本で得た沢山のアイデアや熱い思いをカンボジアに持ち帰ってきた先生たちが、幼稚園での図書館活動をはじめ、カンボジアの幼児教育をどのように充実させていってくれるかを期待しつつ、シャンティも引き続き先生たちと一緒に取り組んでいきます。

※本事業は、外務省の日本NGO連携無償資金協力を得て行っています。

カンボジア事務所 石塚