コロナ禍の難民キャンプの図書館活動
こんにちは。ミャンマー国境支援事業事務所のウェンです。
今回は、コロナ禍のミャンマー(ビルマ)難民キャンプの図書館活動の様子をご紹介します。
新型コロナウイルスの感染拡大は今も世界中で増加しており、ミャンマー(ビルマ)難民キャンプにもその影響は及んでいます。難民キャンプ内にあるコミュニティ図書館のうちの一部が一時的に閉鎖を強いられました。
コロナ禍での対応
今もサービスを提供することができている図書館では、図書館スタッフや利用者は、手洗い場で手を洗い、体温を測ってから入館しています。
また、一日に図書館を利用できる子どもの数を制限して、十分なソーシャルディスタンスを確保できるようにしています。
さらに、図書館スタッフとユースボランティアとで協力して、月に1~2回、大規模な清掃日を設けて隅々まで清掃しています。
このように、利用者が安心して図書館を利用できるために、清潔な施設環境を作ることに力を入れています。このような対策をすることで、コロナ禍でも絵本の読み聞かせやレクリエーションなどの活動を継続できるよう努めています。
コロナ禍でも本を補助教材として使用してもらうことは、子どもたちの自主学習や読書を促すために重要です。
今年に入ってからは、コロナ禍で外出することが制限されているためか、以前より多く人が図書館の本を借りるようになりました。そこで、図書館の利用者が外出する頻度を少なくするため、本の貸出期間を3日から1週間に延長しました。
ユースボランティアの活躍
図書館ユースボランティアの皆さんには、引き続き、本の貸し出し記録や新しい本の登録、子どもたちへのレクリエーション活動などをしてもらい、図書館の運営をサポートしてもらっています。
週末には、図書館ユースボランティアが図書館に来られない子どもたち向けのレクリエーションを行う予定でしたが、キャンプ内でのソーシャルディスタンスの確保や移動の制限のため、延期をすることになりました。新型コロナウイルスの感染状況が改善したら、この活動を再度企画する予定です。
このように限られた中での活動ですが、図書館を必要とする人々のため、工夫をしながら活動を継続しています。