シャンティ流カイゼン!オンライン活動の裏側
ミンガラバー!ミャンマー事務所の浅木です。
私事ではありますが、約3年半のアフガン事業担当を経てミャンマー事務所に赴任となりました。とはいえ、世界的な新型コロナ感染拡大を受けてもうしばらく東京からのリモートワークです。一時の感染者数は落ち着いていたミャンマーですが、先月から再び感染者数が急増しています。都市のヤンゴンはセミロックダウン、その他地域でもステイホームを呼びかける通達が出されました。現地職員も自宅からのリモートワークをしています。
いつか元通りの生活が戻れば…と願う一方で世間のトレンドは「Withコロナ」。生活者の意識や価値観の変化が起きただけでなく、ビジネスや教育機関、社会制度や福祉、行政サービスの在り方が見直されてきています。ミャンマー事務所ももちろん、マスクの着用や手洗いの徹底といったリスク回避に留まらず、コロナ渦にある地域内の読書促進を少しでも盛り上げようと頑張っています!
公共図書館職員との四半期会議はZoomでの実施。コロナの影響を受け、何度も使ったZoomですが前日までにリハーサルも実施し念入りに準備を行います。その成果もあってか現地スタッフもオンライン会議の進行もスムーズになってきました。
「参加者の発言機会を増やせるようにブレークアウトセッションを使ってみよう」
「携帯電話を使って参加する図書館員が多いから、画面共有するスライドはわかりやすいものにしてみよう」
などなど、積極的に新たな挑戦を取り入れたり、会議の録画を見て客観的な活動の振り返りをして改善に取り組んだりしています。
新型コロナ流行をきっかけに開始したものの一つは、読み聞かせ動画の作成。
流行りのユーチューバーさながら、現地職員がカメラの前で絵本や紙芝居の読み聞かせを実施しています。
直接、子どもの反応が見れない撮影は、当初想定していたよりも難しく、撮影した動画をお互いにレビューしながら、表情や声のトーンのチェック、ターゲットの年齢が聞き取れるスピードかどうか、と改善の撮り直しの飽くなき探求が始まります。これぞ、シャンティ流カイゼン。最近では当初に比べて、読み聞かせ動画の撮影にも慣れてきたものの、まだまだ満足できない!という向上心たっぷりのスタッフはとても頼もしいです。
撮影した動画はミャンマー事務所のフェイスブックやYoutubeにアップロードしています。話し手が映るものや、ページだけ編集で見れるものなど色々なパターンで動画を作成し、視聴者の反応やカウンターパートである公共図書館員のコメントを拾っています。(実際の動画はこちらから。)
まだまだ試行錯誤が続きますが、ミャンマー内で学校再開を待つ子どもたちが読書に興味が持てるように、学校教員や保護者が絵本や児童書の新たな可能性を見出せるように引き続きオンラインでの活動も続けていきたいと思いますので応援よろしくお願いします。