2019.05.20
海外での活動

タウングー県で移動図書館活動がスタート

ミャンマー

ミンガラバー。ミャンマー事務所の中原です。
5月に入りましたがまだまだ猛暑が続いています。また電力不足から計画停電が行われており、ジェネレーターがフル稼働している毎日です。

2018年より東バゴー地域で三輪バイクによる移動図書館活動を開始、初年度はバゴー県、今年はタウングー県が対象となります。現在は最終段階の調整中で、来月の新学期開始後にいよいよスタートです。

昨年対象のバゴー県にて。乾季時は雨の心配がなく、室外で読み聞かせ活動を行っています。
昨年対象のバゴー県にて。乾季時は雨の心配がなく、室外で読み聞かせ活動を行っています。

この光景を見るたびに嬉しくなります。
この光景を見るたびに嬉しくなります。

2年目を迎えるバゴー県では、昨年の課題を踏まえ、県・郡教育局との連携強化を目指し、公共図書館職員との合同会議を持つなど取り組みました。対象小学校の教員にもっと積極的に読み聞かせ活動を行ってもらうためには、貸出し期間の終了時に学校から公共図書館へスケジュール通りに返却もらうためには、と活発な議論がありました。ただ教育局側、公共図書館側それぞれの主張が異なるところもあり、話しが平行線になる場面も多々。それを仲介するスタッフは、相手が教育局ということもあり苦労していました。

そうした中、県教育局の代表の方から「取り組まなければならない課題はある。しかし子どもたちのために私たちは手を取り合って解決していかなければならない。頑張りましょう!」と心強いお言葉がありました。公共図書館関係者と引続き、調整を行ってくれるとのことです。

こうした1年目の経験から、図書館スタッフたちも様々な準備や調整を行い、タウングー県での開始に向けて取り組んできました。図書館研修会から会議に至るまで、昨年以上に自信を持って積極的に行っている姿はたくましい限りでした。

合同会議の様子
合同会議の様子

現在の教育改革の動きの中、学校図書館の設置やNGOなどによる移動図書館活動の取組みが大きく期待されてきていますが、読み聞かせ活動への理解、浸透には時間を要し簡単には進みません。しかし、県教育局の方のように、また対象校で活発に取り組んでくれている校長先生や教員の方々、そして公共図書館関係者との関係をしっかりと構築しながら、これからスタートするタウングー県の子どもたちに絵本、読み聞かせ活動を届けたいと思います。

 

ミャンマー事務所
中原