ミャンマーでのインターンシップを通じて感じた「NGOで働くということ」
こんにちは、ミャンマー事務所インターンの倉持です。ミャンマーで活動を開始してから丁度一年が経ち、2月初めの任期終了日が近づいてきました。僕自身、これが最後のブログ更新となりますが、締めくくりとしてNGOでの活動を通じて良かったことなど感じたことについて紹介できればと思います！
子どもたちの笑顔を直接感じることができる
国際協力の最前線である「現場」で働く中で、シャンティの場合は特に子どもたちと触れ合う機会が多くありました！完成後の新校舎で楽しく勉強している子どもたちの姿や、初めて触れる読み聞かせや絵本に食い入るように聞き入る子どもたちの姿を見ると、日本からの支援がこうやって子どもたちの笑顔や将来に繋がっていくという実感が肌感覚で伝わってきます！ 
新校舎で授業が始まった子どもたち
学校建設のモニタリングのため学校を訪れたある時、ある子どもがニコニコとしながら僕にお菓子を渡してくれました。おそらく少ないお小遣いの中で、外国人である自分に対して感謝の気持ちを伝えようとする子どもたちの気持ちが伝わってきて、この活動を行っていて本当に良かったと感じることができました！
お菓子をくれた子どもたちと一緒に写真を一枚。
支援を本当に必要としている場所で活動できる
ミャンマーに来るのは初めての経験の中で、実際に訪れて「こんなにも日本とは違うのか…」と肌感覚で感じることができました！僕自身、日本でずっと生活してきて「どれだけひどい環境で勉強しているといっても、勉強できないわけではないんじゃない？」と少しだけ現地の学校建設活動に懐疑的な部分も当初はありました。
しかし、たくさんの現場を見てみると、一つの建物内で全ての学年が授業をしていて先生の声が全く聞こえないような環境で授業を行っている学校や、教室が足りず外で勉強している学校、ボロボロの制服を着ている子どもたち、教育費を捻出できず借金をしてまで子どもを送り出している村人など、たくさんの困難な現状がミャンマーにはまだあることを強く感じました。
外で授業を行う子どもたち
一つの建物で勉強する子どもたち
そのような厳しい環境の中で、「教育改善のサポートに携わることができる」シャンティの活動は、とてもやりがいがありました。
NGOで働くことの難しさもある
もちろん、良いことばかりではなく、NGOで働くことの難しさや、ミャンマーという国で教育支援を行うことの難しさを実感することも多くありました。特に感じたことが、支援の必要な場所全てに支援を行うことはできないという限界です。例えば、僻地の小規模の学校など、受益者数や持続可能性の関係からシャンティに限らず、NGOとして支援の対象になりずらいこともあります。
ある時、僻地の寺院学校の校長先生から「まぁ私たちの学校にはNGOからの支援がなかなか受けられないから自分たちで何とかするしかないんだけどね」と笑いながら言われたことがあります。限られた資源の中で活動を行う中で、規模が小さかったり、運営基盤がぜい弱だと持続可能性が担保されないと、せっかくの支援が生かされないというジレンマもあり、支援がしずらい環境もあるんだということを実際にシャンティで活動してみて初めて知りました。
多くの寺院学校のご住職との交流を通じて、NGO支援の難しさも実感しました
最後に
以上が、ミャンマー事務所のインターン経験を通じて感じた「NGOで働くということ」になります。良かったことも難しさも今回書いた以上にたくさんありましたが、日本では得ることのできない有意義な経験でした。
滞在期間中は、ミャンマー事務所のスタッフの方々にいつも助けていただき、今のところ問題なくインターンシップを行うことができました。この場をお借りして、感謝申し上げます。また、帰国後もミャンマーのためにできることを見つけて活動を行っていきたいと思います！チェーズーミャーイーティンバーデー(ありがとうございました)！
最後に、「国際協力に興味はあるけど、未経験だし敷居が高くて難しい・・・」や「ミャンマーや教育に興味がある」という方に告知があります！現在、弊会では「ミャンマー事務所 インターン」の募集を行っています！
国際協力の最前線での実務はもちろんのこと、色々な活動や経験を積むことができます。僕自身、JICAのプロジェクトに見学させて頂いたり、休日を利用して孤児院でイベントを開催したりなど、色々なことを経験することができました。
休日を使って孤児院で職業カルタを行っている様子
詳しくは募集ページを参照いただき、興味のある方はぜひご応募頂ければと思います！皆さまのご応募、心よりお待ちしております！
ミャンマー事務所インターン 倉持和希
