ミャンマーでの絵本創り研修~10/25(金)に現場の話直接聞けます~
ミンガラバー!東京事務所の栗原です。
ミャンマーに絵本の創り手を育てたい!
ミャンマーでは2019年7月に、絵本作家のスギヤマカナヨさんを講師に迎え、児童図書出版研修を実施しました。
スギヤマ カナヨ
静岡県生まれ。『ペンギンの本』で講談社出版文化賞受賞。主な作品に『K・スギャーマ博士の動物図鑑』(絵本館)、『ほんちゃん』(偕成社)、『さぁ、てをだして』(アリス館)など多数。ワークショップも精力的に活動中。
ミャンマーでは、マンガはたくさんあるものの、子ども向けの絵本がほとんど普及していません。シャンティでは、ミャンマーで絵本の創り手を育成するために、作家、イラストレーター、編集者の方15名に研修を行っています。
今回の研修では、作家、イラストレーター、編集者が3人1組でチームを組み、計5チームが5日間の研修で各1冊の絵本を完成させるというかなりハードルの高いゴールを設定しました。
研修1日目:絵本の創り方
日本のさまざまな絵本の種類、カナヨさん流のキャラクターや絵本の創り方を紹介しました。
絵本の創り方についての講義の様子
研修2日目:登場キャラクターとおはなし
参加者はそれぞれ3つのキャラクターを設定し、それらを使っておはなしを考えました。その後グループに分かれ、どのおはなしを採用するか話し合いました。皆さん自分の作品に思い入れがあるため、意見が対立するグループもありましたが、最後には全グループでどのようなおはなしを創るのか決めることができました。
15人の参加者一人ひとりが3つのキャラクターとおはなしを考えました
おはなしの内容について話し合うグループ
研修3日目:絵コンテの作成
各グループで全体の流れや絵コンテの作成に取り掛かりました。
編集者(写真右の女性)からのインプットもカギになります
研修4日目:ラフの作成
前日に作った絵コンテを基に、ダミーとラフの作成を行いました。
窓ガラスの光を使い、下書きをしています
研修5日目:仕上げと読み聞かせの練習
作品の仕上げを行いました。翌日の子どもたちへの発表を前に、読み聞かせの練習をし、最後に各グループごとに全員の前で発表しました。
皆さん一生懸命読み聞かせを練習しています
研修6日目:子どもたちに披露
創った作品を子どもたちの前で実際に披露しました。また、子どもたちと一緒にキャラクターづくりも行いました。
無事子どもたちの前で作品の読み聞かせを行いました!
子どもたちも楽しみながらキャラクターづくりに挑戦しました
ボリューム満載の研修でしたが、最後には各チームが作品を仕上げ、子どもたちの前で発表することが出来ました。自分たちの作品を子どもたちの前で披露し、実際に反応を見ることで、子どもたちがどのような絵とおはなしで喜ぶのか、参加者の皆さんにも伝わったと思います。シャンティでは、今後もミャンマーで絵本創りが広まるように、人材育成を行っていきます!
この場をお借りして、この研修のために、膨大な時間を割いて準備をしてくださり、また研修中も遅くまで翌日の準備をしてくださったカナヨさんに心より御礼申し上げます。
研修初日から事前に勉強されてきたビルマ語を披露し、参加者一人ひとりの褒めポイントを常に見つけ、5日間の研修中皆を励まし続けてくださいました。普段は、初対面の人とはなかなか打ち解けるのが難しいミャンマーの人たちですが、彼らもカナヨさんのお人柄に惹かれ、すぐに心を開いていました。本当にありがとうございました。
ミャンマーでの絵本創り研修の様子を東京で聞けます!
そんなとっても素敵なスギヤマカナヨさんとミャンマー事務所駐在員の伊藤杏子(「こんなところに日本人!」にも出演しました)のイベントが東京で開催されます。
【日時】2019年10月25日(金)18:00~20:00
【場所】子どもの本専門店&カフェ ブックハウスカフェ 1階 (最寄駅「神保町」)
【詳細・お申し込みはコチラから】
https://sva.or.jp/wp/?p=35160
今回の研修で創られた作品をご覧になりたい方、ミャンマーについて知りたい方、絵本好きな方、図書館に興味のある方、どなたでもご参加OKです!
懇親会も予定されていますので、ぜひお申し込みください。
お待ちしております!!
※ミャンマーでの児童図書出版研修は、外務省の日本NGO連携無償資金協力にて実施されました。