2020.03.09
海外での活動
ラオスをもっとよく知るための7冊
第二次世界大戦後、東南アジアで繰り広げられる大国間の覇権争いに巻き込まれ、激動の歴史を歩んできたラオス。紛争が終わっても、その傷跡は完全には癒えないままであり、学校教育にも問題が残ります。一方、ラオスは近年、海外からの投資も増加し、大規模事業が展開されています。独特のゆったりとした雰囲気や多くの民族が織りなす豊かな文化など、観光客にとって魅力的な旅行先として注目されるようになっています。そんなラオスの姿を体系的に知り、ラオスの文化に触れることができる書籍をご紹介します。
1『ラオスの基礎知識』
- ラオスの政治体制、文化、経済、民族、社会など盛りだくさんで、ラオスを広く深く知りたい方におすすめの一冊。現地に赴かないと分からないような日々のちょっとした一コマなども分析の対象とされていて面白い。ラオス在住歴のある著者が知られざるラオスの姿を映し出す。
2『ラオス すてきな笑顔』
- モン族の住む村で図書館活動にとりくむ元SVAスタッフの著者。著者が現地で出会ったラオスの人たちとの心温まるエピソードがいっぱい。長年ラオスと深い関わりを持つ著者の目から見たラオスの素朴な人々が等身大の写真と共に描かれている。
3『ラオスを知るための60章』
- トピック別にラオスの歴史・社会・経済・文化などが簡潔にまとめられている、辞書のように使える一冊。読み終わる頃には、ラオス独特の国の形が見えてくるはず。ラオスのことを幅広く、深く知りたいという方におすすめの一冊。
4『ラオス 山の村に図書館ができた』
- ラオスの少数民族モン族が住むラオス山間の村に、図書館が出来るまで、そして建設から図書館活動のようすが綴られている。図書館建設までの過程や、子どもが絵本に触れて変わっていく様子を手に取るように感じることが出来る。図書館建設の大変さや、子どもたちにとっての図書館の大切さを知る事ができる一冊。
5『ラオス 豊かさと「貧しさ」のあいだ―現場で考えた国際協力とNGOの意義』
- 「豊かさ」「貧しさ」とは何なのか?支援される側から見た「支援」とは?実際にラオスでの開発支援に関わった著者が現地での複雑な「支援」の形 を綴る。ラオスの空気を感じる事が出来る一冊でもある。国際協力に関心のある方、ラオスの人々の暮らしぶりを垣間見てみたいという方におすすめ。
6『ゆったり流れる旅時間 ラオスへ (旅のヒントBOOK)』
- 全体的にゆったりとした時間の流れるラオスの古都ルアパバーンと、近年開発の進むビエンチャンを旅する際のおすすめスポットを紹介するガイドブック。ラオスの人々の暮らしぶりや文化についての記述もある。ゆっくりとラオスを旅してみたいという人におすすめの一冊。
7『ラオスは戦場だった』
- 970年代から80年代初頭のラオスの緊迫した状況を伝える写真集。アメリカとベトナムとの戦争に翻弄されたラオスの社会は、戦争が終了した後も国内的な分裂に見舞われていた。ラオスの現代史を知る上で欠かせない一冊。
Amazon | ラオスは戦場だった | 竹内 正右 (著), クレイ バッシンジャー (編集), Clay Bussinger (原著)
いかがだったでしょうか?苛酷な歴史を乗り越えてきた一方、その穏やかさに魅了される人も多い国ラオス。本を読んだ後で、実際にラオスを訪れてみるのも良いかもしれませんね!
【選書・書籍紹介】シャンティ国際ボランティア会 広報担当インターン
もっとよく知るシリーズ
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・アフガニスタンをもっとよく知るための7つの映像と書籍
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