2019.04.03
海外での活動

活躍する図書館青年ボランティア達

ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ

こんにちは。ミャンマー(ビルマ)難民事務所の山内です。
私達が活動している難民キャンプの図書館には、強力なボランティア達がいます。その名も「図書館青年ボランティア:Toshokan Youth Volunteer(以下TYV)」です!以前のブログで彼らへの研修の様子をお伝えしましたが、今回はTYVの日々の活動と活躍についてお伝えしたいと思います。

TYV達は、図書館での日々の活動、例えば子どもたちへの読み聞かせなどを手伝ってくれています。また、学校が休みの週末を利用して、図書館から遠い場所に暮らしている子どもたちへ「読書クラブ」を実施しています。
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ボックスに本や読み聞かせの道具を詰め込んで、キャンプを移動します。

TYVの中には、自分達の通う学校にある図書室の管理を担っている人もいます。通常は先生が図書室を管理しているのですが、この学校ではTYVが中心となって本の管理や子どもたちへの読み聞かせを実施しています。
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学校の校長先生とTYV達です。(メラ難民キャンプにて)

また、難民キャンプで活動する他のNGOがイベントを開く時、TYVに協力依頼が入り、TYVが読み聞かせや人形劇を披露することもあります。
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グラウンドに集まった子ども達への読み聞かせ。

そして、先日嬉しいニュースが私達に届きました!UNHCR(難民高等弁務官事務所)の実施する青年支援プログラムの支援先に、バンドンヤン難民キャンプのTYVの活動が選ばれたのです。アフリカを含む様々な国から、140以上の申請書がUHNCRに集まったそうです。申請書の中から20の活動が選ばれ、UNHCRの支援を受けることができるのですが、その20の活動の1つにTYVの活動が選ばれました!
バンドンヤンキャンプを支援するUNHCR事務所のサポートの下、図書館員とTYV達の意見をまとめた申請書が作り上げられ、見事選ばれたのです。これから、TYV自身で自分達の活動を記録し、費用の報告などをUNHCRに上げていくという、これまでにない新しい挑戦が始まります。
私達は予算縮小の影響で、今後TYV達の活動を支援することはできない予定であるため、バンドンヤンキャンプのTYV達が自分達で支援先を見つけれらたことをスタッフ全員が喜びました。そして、できる限りの助言を彼らに行って、無事に1年間の活動が進むことをサポートしていく予定です。

更に、先日もう1つ嬉しいニュースがありました!第三国定住をし、難民キャンプから離れ、新しい生活を初めていた元TYV達がビデオを事務所のスタッフに送ってくれたのです。
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ビデオでは、自分達が難民キャンプでTYVとして活動していたことを紹介していて、活動をしていた時に関わってきた子ども達へのメッセージが含まれていました。子どもたちと一緒に行っていた歌や踊りを今も覚えていて、ビデオで披露してくれました。
難民キャンプを離れても、自分達の活動を思い出し、子ども達を気遣う彼らの思いに心が温まりました。

先日から続く嬉しいニュースを皆さんに紹介させて頂きました!これからもTYVの活動を見守って頂けると嬉しいです。

ミャンマー(ビルマ)難民事務所 山内