第二回児童図書出版研修会が開催されました!
ミンガラバー。
過ごしやすかった乾季が終わり、年間で最も暑い時期に入りました。「暑い!とにかく暑い!」が最近の口癖になってきています。
昨年に続き、第二回目児童図書出版研修会が3月1日から5日までの5日間、ヤンゴンで開催されました。今回のテーマは「紙芝居制作」。日本から紙芝居・絵本作家のやべみつのり先生をお招きして、研修会がスタート。
イラストレーター、作家そして編集者約20人が参加し、グループワークで紙芝居制作に挑みました。ミャンマーでは紙芝居はほとんど知られてなく、一人を除き参加者は今回初めて紙芝居を目にすることになりました。そのため初日は「日本で生まれた紙芝居」「絵本と紙芝居の特質と違い」などについての講義、同時に日本から持参いただいた様々な種類の紙芝居を紹介もらいました。 「とにかく見てもらうことが理解に繋がり、大切です!」とやべ先生からかの心強いお言葉。実際、参加者の皆さんも異なる紙芝居の形態に関心を示し、イメージを膨らませている様子でした。
講義の後は紙芝居制作の開始です。今回は3日間の中で、①コマ絵作り、②ひな型作りそして③紙芝居制作と三段階でご指導いただきました。それぞれの段階でのコメントにより、各グループの作品がどんどん良くなっていくのを目の当たりにしました。
まずは、各グループでどんな紙芝居を作りたいかの話し合い。「参加型の紙芝居?それとも物語型?」どちらにするか決めてもらいました。
続いて、コマ絵シートの作成です。時間の制約から今回は8場面としグループで決めたテーマで、コマ絵シート作成をイラストレーター、各場面の脚本作りを作家の方々で分担しました。編集者は脚本が仕上がるまで時間があることから、小さい紙芝居(ひな型)のケース作りを行ってもらいました。
今回参加もらったイラストレーターは2015年度の絵本出版コンクールで入選された方々で、彼らが今後
ミャンマーでの児童図書出版に大きな貢献をくださること、期待しています。
続いては小さな紙芝居(ひな型)の作成です。
ひな型を踏まえてついに紙芝居制作に入りました。
最終日、完成した紙芝居をもって尼僧学校を訪問し、子どもたちの前で実演する機会を持ちました。
初めて見た紙芝居、そして初めて制作した紙芝居。
それでも、参加者の皆さんの積極的な取り組みで5タイトルのミャンマーオリジナル紙芝居が完成しました!
そして最終日に出来たてホヤホヤの紙芝居を子どもたちの前で実演して、直に子どもたちの反応に触れることが出来たことはとても貴重な収穫だったと言えます。研修会場で実演していた時よりも何十倍、素晴らしい実演をされていました。
今後、ミャンマーで紙芝居が広く愛されていくようになってほしいと強く感じた研修会でした。
※この研修会は外務省の日本NGO連携無償資金協力により実施されました。
ミャンマー事務所
中原