【平成30年7月豪雨 被災者支援vol.2】広島、岡山、愛媛にて被災者のニーズ調査と物資配布を開始
西日本の記録的豪雨に伴い被害に遭われた方々に、心からお見舞い申し上げます。
シャンティ国際ボランティア会(会長 若林恭英/所在地 東京都新宿区)は、平成30年7月豪雨において被災した地域での緊急救援活動を開始しました。報道されているとおり被害は広域に及び、犠牲者の数は212人、未だ安否確認のとれていない方が17人いらっしゃいます。また、住宅用家屋の被害状況は全壊406棟、半壊351棟、床上浸水13,648棟、床下浸水17,585棟で、7月16日現在、避難所に身を寄せる方たちは4,712人(消防庁災害対策本部7/17付発表)となっています。
現地関係者との連携による支援活動
※本調査、活動は、ジャパン・プラットフォーム(JPF)の支援を受けて実施しています。
被災地した広島県安芸郡でのヒアリングの様子
7月12日(木)、シャンティは初動調査として、特に甚大な被害を受けた広島、岡山県内へ2名、愛媛県内へ3名、計5名を派遣しました。従来の活動により関係性を築いた団体、個人の皆さんとの連携、情報共有のうえ、被災地においてヒアリングを行い必要な衛生用品などを調達、配布しました。
被災地では豪雨が明けてから連日続く35℃前後の猛暑に加え、上水道の復旧の遅れによる生活用水の不足が被災後の片づけ、清掃等の大きな妨げとなっています。
各避難所では、特に不足していた消毒用ハンドジェルや身体を拭くボディシート、ウェットティシュ、暑さを緩和する冷却シート、綿棒や爪切り等が大変喜ばれました。また、その他でニーズが多かったものとして、女性や高齢者を対象とした衛生用品がありました。
さらに、企業からご提供いただいたた衣類、下着類を現地に送付していただき、無事配布することができました。
被災者に寄り添った支援を
緊急災害時、支援を必要とする方にとって、そのニーズは様々です。食料を必要とする方。水を必要とする方。子ども用のおむつを必要とする方。ラジオや懐中電灯のための電池。物資での支援だけでなく、家の泥かきが必要な方もいれば、災害後の心理的なケアが必要な方、支援情報を得るための情報網が必要な方。現場によって、そして個人によって、必要な支援は様々です。もちろんすべてをケアすることができれば一番望ましいのですが、活動の限界はあります。まずは、どのような支援を必要としているのかを現地で把握し、私たちシャンティができる適切な支援を、しっかりと届け、皆さまに報告してまいります。