【令和2年7月豪雨】被災から1カ月-被災地の声-
皆様、こんにちは。2020年、長く続いた梅雨ですが、ようやく各地から梅雨明けのお知らせが入ってきました。本格的な夏の暑さがはじまる中、シャンティは現地の関係者や団体のご協力により、2020年7月3日以降、九州や中部地方など日本各地で発生した集中豪雨「令和2年7月豪雨」の現地調査を行いました。
今回は、豪雨の被害に遭われた方々へのヒアリングの内容と、そこから見えてくる様々なニーズについてお伝えしたいと思います。
1人目にお話をお伺いしたのは、70代の男性です。
床上40㎝の浸水の被害を受け、購入して1年も経たない軽トラックが浸かってしまいました。今後も家屋の床下に溜まっている泥かきが必要だとおっしゃっており、復興には時間も人手も必要です。
2人目に紹介するのは、床上80㎝もの被害に遭われた80代男性のお話です。
この方は浸水時、仕事で使う機械や工具を避難させることに必死で、自分が流されるかもしれないという怖さを感じなかったとおっしゃっていました。現在は1階の4畳半のスペースで寝起きしており、ゆっくり眠ることも厳しい状況です。
最後に、高齢のご夫婦のお話です。
ご夫婦のご自宅は家の裏ががけ崩れをおこし、床下まで土砂が入ってきました。そのため、井戸にも泥が入ってしまい雨水をためて生活用水にしているそうです。現在夫婦2人で泥かき作業を続けているものの、泥をかき集めてから土嚢袋に入れ、それを社会福祉協議会の方々が回収してくれる大通りまで運ぶ一連の作業に疲れてしまっているとのことでした。
以上のようにヒアリングから、被災当時の状況や現在の多様なニーズ、被災者の環境から思いまでお聞きすることができました。これからますます気温も上がる中、熱中症にも気を付けていただければと思います。
2020年7月3日に降り始めた豪雨から早くも一カ月が経過しましたが、被害に遭われた現地の方々のニーズはたくさんあります。そのニーズに少しでも多く応えられるようシャンティ一同尽力して参ります。被災地の方々には一日も早い復興をお祈り申し上げます。