2021.09.19
緊急人道支援

【令和3年8月豪雨】 被災から1ヶ月 スタッフの声

国内災害
水害

令和3年8月豪雨で被害に遭われた方々に、心からお見舞い申し上げます。
2021年8月11日から16日頃にかけ、活発な前線の影響による豪雨が西日本を中心に広い範囲で甚大な被害をもたらしました。シャンティでは、大雨により甚大な浸水被害が発生した佐賀県武雄市周辺の被災地を中心に、関連団体・機関と協力し支援を実施しています。

■被災地の様子
現地に派遣されたスタッフが、被災者の方への食料配布と傾聴のため、武雄市橘町を中心に、被災した地区の世帯を個別訪問しています。


その中のひとつ、小野原(おのばる)地区は、これまで大雨による床上浸水の被害が比較的少ない地域でした。
しかし、先月の大雨により、集落のうちほとんどの世帯が床上浸水の被害を受け、地区の公民館に避難させた車はすべて浸水するなど、被害は甚大です。
避難所から戻り、浸水した部屋の床を上げて乾燥させながら、多くの方が自宅での暮らしを少しずつ取り戻しています。しかし、家の復旧は少しずつ進む中でも、未曾有の被害に遭った住民の方のストレス・気持ちの落ち込みは計り知れません。


「大切にしていた車や写真も水に浸かってしまった」
「ひとり暮らしで、心細く、片付けの気力も湧かない」

忘れられない大雨の日の光景や、思い出を失ったことなどにより、心の痛みと向き合わざるを得ない方も多くいらっしゃいます。
被災から1か月が経った今でも、支援を求める声は続きます。

被災者の方の気持ちにどう寄り添っていくべきか。
傾聴活動で思いを打ち明けることで、少しでも明日への力になれないか。
物心両面のケアを目指して、シャンティはこれからも被災地での活動を続けていきます。

 

なお本事業は、「日本財団」「生活協同組合パルシステム東京」と「ジャパン・プラットフォーム」からの助成金と皆様からのご支援を受けて実施しました。

 

本件に関するお問い合わせ先
公益社団法人シャンティ国際ボランティア会 担当:広報・リレーションズ課 鈴木
〒160-0015 東京都新宿区大京町31 慈母会館2・3階
TEL:03-6457-4586 FAX:03-5360-1220