2023.09.15
緊急人道支援

【令和5年7月豪雨 vol.2】保育士・先生の奮闘に感動!

国内災害

地球市民事業課の市川です。
先日、水害で床上浸水した秋田市で床上浸水した保育園・幼稚園に訪問。水害から2か月近く経ち、当会からの物資支援調整や復興状況を伺いました。

クリスマスまでにはなんとか復興できれば

ある幼稚園では、床板や壁紙をすべて剥がし、職員室はなんと玄関に仮スペースを作っていました。二階建ての建物で2階のスペースは3歳児が使い、4、5歳児は付属高校の体育館を借り、厨房が使えず給食は外部に弁当を発注しているとのことでした。いまだに国や県からの最終的な助成金が確定しない不安もあるが、「クリスマスには元通りに戻したいという思いを語っていただきました。

職員室のスペースがないので、玄関に仮スペースを作り作業する園長先生

校舎の空きスペースを利用しながら再建中

また、別の幼稚園は園児200人規模の平屋建ての園舎。8月下旬から園児の登園を全面的に再開させて、床の張替をしながら、受け入れをしているとのことでした。園長先生は、お盆に2日間休みを取っただけとのことでしたが、再建に向けて頑張っていらっしゃる姿が印象的でした。

ホールに荷物を集めて(写真下)、床板の張替作業(写真上)をしながら、幼稚園を再開

9月中旬から校舎修復して再開した保育園

ある保育園は、2か月で床と壁の張替え、厨房の備品もすべて入れ替えて再開。私も何度か水害の教育施設の現場を見ましたが、これだけ早い修復は初めてみました。園長先生曰く、「水害当日に全面的に床と壁の張替えを決めて、業者との交渉を開始したの。だって、一日も早く、通常の保育に戻したい一心でした」と思いを語っていただきました。

保育園の同じホールの写真。水害直後(写真上)から2か月で床と壁を修復(写真下)。写真のカラー積木は当会より寄贈させていただきました

「お子さんを預かる」使命と覚悟

ある園長先生が、「園舎周辺は浸水により、数時間後は見渡す限り、海に浮かぶ住宅のようでした。復旧作業の果てしない色々諸々に毎日がむしゃらに過ぎて入った感じでした。夜が明けることが早いこと、あっという間に「おはようございます」の繰り返しの毎日、そして、あの膨大な災害ゴミ、泥水の匂い、ほこり、カビとの格闘、令和5年の夏の日の思い出です。すぐから駆けつけてくださったボランティアのかたがた、在園保護者様、卒園児、卒園保護者様、掛け持ち作業の業者さんなど本当にたくさんの方々の物心の支援に深く感謝しております。こんなにも支えられていたのだと、あらためて実感した毎日です」と語ってくれました。

一日も早い復興を信じて、これからも活動を継続していきます。

【ご支援のお願い】「令和5年7月豪雨 緊急募金」受付中

以下の方法で緊急募金を受け付けています。ご協力をよろしくお願い致します。
■クレジットカード
こちらのお申込みフォームからご寄付いただけます。
寄付申込フォーム
*フォーム内で、ご寄付の使いみちで「国内緊急支援」を選択してください。

■郵便振込
郵便振替:00170-8-397994
加入者名:SVA緊急救援募金
*通信欄に「令和5年7月豪雨災害」とご記載ください。上記の郵便振替口座へお振込みいただく際の振込手数料はご負担をお願いします

 

※当事業は、「赤い羽根共同募金」と「日本財団」の助成金、宗教法人日本テーラワーダ仏教協会をはじめとする皆さまのご支援を受けて実施しております。