2025.08.08
国内での活動

歩いて発見!新宿子ども防災まちあるき

活動風景
防災・減災

2025年8月5日、社会福祉法人新宿区社会福祉協議会、曹洞宗 萬亀山東長寺、シャンティ国際ボランティア会の共催で「新宿こども防災まちあるき」を開催しました。今年で3回目の開催です。

防災まちあるきは、楽しく防災を学ぶ方法のひとつです。自分が住んでいる地域やなじみのある地域を歩きながら、災害が起こったら危険であろう箇所や防災設備や施設など、もしもの時に役に立つ資源を確認していきます。

暑い中でしたが、新宿区内在住の子ども6名とその保護者、区内の高校生3人が参加しました。嬉しいことに、去年も参加してくれたリピーターも。

まずは講師の福田さん(災害協働サポート東京 業務執行理事 兼 事務局長、東京災害ボランティアネットワーク)から、まちあるきの説明。「地震ってなんだろう?」「地震にあったらどうしたらよい?」話が弾みます。

防災まちあるきをどんな風に進めるか分かったら、2つのルートに分かれて出発です。小学生は四谷四丁目エリア、高校生は新宿一丁目エリアを歩きました。

事前に配布した地図と写真を見ながら、その写真の実物が町のどこにあるか、探していきます。

消火器や防火水槽、緊急時飲料提供ベンダーや災害時帰宅支援ステーションになっているコンビニエンスストアなど、町の中もよく気を付けて歩いてみると、色々な設備や施設があります。

見慣れたマンホールも、よくよく見てみると…

災害時には、こんな風にトイレが設置される想定です。

出典:国土交通省ウェブサイト(https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/sewerage/mizukokudo_sewerage_tk_000411.html)

新宿区には緊急時に自由に利用できる土のうステーションもあります。四谷地域センターの他、区内に23か所あるそうです。

地域の方にもご協力を頂き、防災備蓄倉庫の中身も見せてもらったり、休憩に立ち寄らせてもらったりしながら、地域を探検しました。

外から戻ったら、防災マップ作りをしました。歩いてみてどんなものを見つけたか、どんな発見があったかなど、写真やコメントを地図に加えていきます。

「いろんなものがいろんなところにかくれていた」「おおどおりにはでんちゅうがないことがすごかった」(新宿区内は無電柱化が進められています)

「まちあるきを通して、避難経路を実際に確認でき、防災意識が高まりました」「避難場所に指定されている公園で、普段見かける物の役割を知ることができた」

色々な気づきがありました。

歩いてお腹も空いてきたので、次は防災食体験です。

アルファ化米と乾燥卵スープ、乾燥油揚げを使って、それぞれ「衣笠丼」を作りました。お湯を注いだアルファ化米に、油揚げを入れた卵スープと少し少な目のお湯でふやかしてのっけるだけの簡単おいしいメニューです。アルファ化米は、非常食にストックされている方も多いのではないでしょうか。ぜひ、試してみてください。

最後に、それぞれのグループで作った防災マップの発表をしました。

参加者からは「子どもたちが実際に自分の目で見て防災について学べた」「普段では気づかないポイントにも気づいた」「新宿区だけではなく、他の地域でも使える知識を知ることができた」といった声をいただきました。

防災まちあるきでの気づきが、日常のちょっとした防災意識につながったら嬉しいと思います。

※本イベントは、災害協働サポート東京(CS-Tokyo)、東京ボランティア・市民活動センター(TVAC)他、地域の皆さまにご協力いただきました。

国内事業課 石塚