2024.06.06
国内での活動

外国人の方の住まいのお悩みを解決! 公営住宅の申請サポート会を実施しました

在日外国人支援
活動風景

5月12日(日)に、区民ひろば池袋を会場に、外国人向け都営住宅申込サポート会を開催しました。

日本で暮らす外国人の方が住まいの課題を抱える中、公営住宅申込の煩雑な手続きが壁になっています。当日は、社会福祉法人豊島区民社会福祉協議会、認定NPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワークと共催し、申請のサポートを行いました。32名の方が来場される大盛況の会になりました。

シャンティでは、2021年より3年間、東京都豊島区を中心に外国人支援の活動を行ってきました。区内各地で、弁護士やソーシャルワーカーによる外国人相談会を行い、これまで1,000人以上の外国人の方のお悩みを伺ってきました。その中でも、非常に多いのが住まいに関する相談です。

家探しの際も、言語の壁で上手く探せなかったり、外国人であるという理由で貸し渋られることもあるといいます。経済的な理由も重なり、ワンルームに家族4人で住んでいるようなケースもあります。そのため、多くの方が転居を望んでいますが、新しい物件を見つけられないのが現状です。

そこで、高いニーズがあるご相談が、都営住宅の申込です。比較的安価に借りることができる公営住宅として人気がありますが、要件が複雑である上、申請に際して、日本語が分からないといった理由で、申請を断念する方も少なくありません。

そこで、シャンティでは毎年の募集の時期に合わせて、外国人向け都営住宅サポート会を開催しています。今回で、6回目になりました。

当日来られた方からは、「ひとりでは申込が難しいので、助かりました」「自分の国の言葉でサポートしてくれて、ありがたい」との声を頂きました。

また、今回は区民ひろばで開催しましたが、区内の様々な情報が書かれた掲示板があります。空き時間には、当日現場の支援にあたったコーディネーターが通訳をして説明し、様々な情報をお伝えすることができました。

都営住宅に住めるかどうかは、抽選の結果次第ではありますが、サポートを通じて生活の選択肢を増やすことができました。来月は、区営住宅の募集がはじまるため、そのサポート会も進めていきたいと考えています。

今後も、日本で暮らす外国人の方のお話を伺いながら、一緒に壁を乗り越えていけるサポートができるよう、活動を続けてまいります。

国内事業課 村松

※本事業は、休眠預金を活用して実施しています。